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2018/06/11 16:37  | コラム |  コメント(2)

ドン・ファンかカサノバか

最近怪死された方を・・マスコミは「ドン・ファン」と名称を奉り・氏名の様に報道している。故人は生前自分の性求をあからさまに上梓された上に・・テレビでも出演されたのだから・・死後騒ぎ立てられても・苦情されたり・遺恨に思われる事はないだろう。

無いだろうが・・問題はマスコミが「ドン・ファン」と囃し立てる事にあるのだろう。
マスコミはwikiで「ドン・ファン」を索引した事があるのだろうか・?!

「17世紀のスペインの伝説的な放蕩者。
 伝説は簡単なもので、プレイボーイの貴族ドン・ファンが、貴族の娘を誘惑し、その父親を殺した。その後、墓場でドン・フェルナンドの石像の側を通りかかったとき、戯れにその石像を宴会に招待したところ、本当に石像の姿をした幽霊として現れ、大混乱になったところで、石像に地獄に引き込まれる」wiki

ドン・ファンを有名にしたのは・・モーツアルトで「歌劇ドン・ジョバンニ」は欧州の貴族階級以下総嘗めにした。
が・母国でも・・ティルソ・デ・モリーナ(スペインの劇作家。スペイン文化の黄金時代、とくにスペイン黄金世紀演劇を代表する人物)が・「セビーリャの色事師と石の招客(戯曲」を書いている。名前はドン・ファン・テノーリオ。

ドン・ジュアン(詩)バイロンが続き・プーシキンが石の客(『小悲劇』中の一編)で続き・ドン・ジュアン(戯曲)A.K.トルストイまで繋がった。

作曲家も負けていない。石の客(オペラ)ダルゴムイシスキー・
交響詩「ドン・ファン」(管弦楽)リヒャルト・シュトラウス・・
作家と作曲家がドン・ファンを不動の人物にしてしまった。

ドンはスペインでは・・ドン・キホーテで判る様に・フランスの「ド」やドイツの「フォン」英国の「サー」に値するものだろう。スペインから手紙を出す場合・・
「セニョール・ドン」とミスターの代わりに付け・・喜んでいた。女性の場合は「セニョーラ・ドーニャ」を付けた。姉に無心をする場合は必須の肩書だった。

それ故・・紀州の方が・・何故ドン・ファンなのか・・さっぱり分からない。
スペイン的に考えると・・ドン・ファンは金で女性を買う事はなかった。恋で女性を買ったとなる。貴族の娘を誘惑した時も・・娘の父親ともめて不本意とは言え殺害した。その祟りで・・倒れてきた父親の像で圧殺される悲劇になる。

一方ドン・ファンと色男の双璧になる・・イタリア人のカサノバがいる。
カサノバは18世紀の実在の人物で・・母親は女優・父親は金持ちの貴族だったらしいが・・終生1000人の女性をお相手したと自負している。
肖像画を観ても相当な甘い色男で・・波乱万丈・欧州の貴族社会を渡り歩いた大才人でもある。
「オーストリアの大政治家シャルル・ド・リーニュは・・
カサノヴァを彼の知りえたうち最も興味深い存在であると評し・
「この世界に彼(カサノヴァ)が有能さを発揮できない事柄はない」

ランベルク伯爵は・・「その知識の該博さ、知性、想像力に比肩しうる者はほとんどない」と記している。カサノヴァがその生涯にわたる遍歴において知遇を得た人物には・・
教皇クレメンス13世・
エカチェリーナ2世・
フリードリヒ大王(カサノヴァの美貌に関してコメントを残している)・
ポンパドゥール夫人・
クレビヨン(カサノヴァにフランス語を教えたともいう)・
ヴォルテール・
ベンジャミン・フランクリン等がいる。

彼はまたモーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』初演(1787年)に列席しており、また同オペラでロレンツォ・ダ・ポンテの台本に最後の筆を入れたのではないか、との説も唱えられている。
近年、カサノヴァが脱獄後も・ヴェネツィア共和国政府に・遍歴先の政府の機密情報を流していた事が・公文書館記録により明らかになった。
これによって・カサノヴァがヴェネツィアに帰国を認められた理由が・スパイ行為による祖国への貢献であることが分かっている。
つまり・・有能なスパイでもあった。又20作以上の著作をもつ作家そしてドレスデン、ジェノヴァ、トリエステ、マドリッドで作品が上演される劇作家でもあった。

自伝『我が生涯の物語』Histoire de Ma Vie は1826年に刊行された。
この翻案版よりの他言語翻訳版も各国で流布し、今日の我々のカサノヴァに対する評価もこの伝記に拠るところが大きい。英語で「彼はカサノヴァだ」との表現は、異性を惹きつける放蕩家・乱交家として定着している・・wiki

両者を比較しても・・強いて強いて名前を表面だけでも援用するなら・・「カサノバ」になるのが妥当ではないかとなる。インターネットで引けば・・たちどころに両者の履歴が表れる。
こんな簡単な事さえ・・手抜きするマスコミは・本質がズレているのではないかと危惧すると言えば・・何を大袈裟なとなるのだろうか・??・・・
( ^ω^)・・・( ^ω^)

2 comments on “ドン・ファンかカサノバか
  1. おののののか より:
    霊感

    故人はカサノヴァに例えるのも憚られる。
    ドンキホーテもドンファンもカサノヴァもラテン系だ。西欧の中世から近世の変わり目か。セビリアの名はフィガロの結婚にも関係している。彼らはスペインがオランダに抜かれたり、男の性を神話的に表していたり、万能の近世人を代表しているのだろうか。ドンファンだけレベルが違う気がするが。

    ドンジョバンニ、ドンファンという音楽の傑作が生まれたのは、霊感を与えられたにしろ、ひとえにモーツアルト、R・シュトラウスの技のおかげか。ドンキホーテとカサノヴァは神話的な領域までは達しえなかったのかな。笑

    それはそうだが・・とかくマスコミは安易にレッテルを張り過ぎる。女性なら美人とこれ又誰にでも張る。今回はドン・ファンでもカサノバでも相応しくない。それは確かだ・・・( ^ω^)

  2. 下北のねこ より:
    ドロー・ザ・ライン

    なんか関係のない感想なんですが、
    中学校のころ、格好つけて洋楽にはまって、エアロスミスというアメリカのロックバンドの「ドロー・ザ・ライン」という曲のレコードを買ったのですが、このDraw the lineという言葉を「限界を超える」という意訳してた記憶があります。
    これって、そのまま「線を引く」だったんじゃないかなあ。つまり、なんというか昔のギャング映画であった、麻薬を鼻から吸うときに粉で線を引くことを言ってたんじゃないかとふっと思いました。
    紀州のドンファンさんで、音楽でもなんとなくそっちのほうに連想が行きます。
    下品さから言えば、この方はBack in the Saddle AgainとかWalk This Wayなど、私から見ればエアロスミスの歌詞の世界に近い気がします。

    音楽で薬物スキャンダルといえば、歌も見た目もとっても好きだったマリアンヌ・フェイスフル(宮崎あおいさんに似た可愛い人です。峰不二子のモデルとも言われてます。)のマーズバー・スキャンダルというのが昔々、ありました。
    Marianne Faithfull As Tears Go By (https://www.youtube.com/watch?v=of21WYW5t5g)

    紀州のドンファンさん、仮にもし盛られたんだとしたら、盛った人、警察から逃れられたとしても、覚せい剤を渡した人から最後は全部毟られるんでしょうね。
    それこそ髪の毛が一本も・・・、ちょっと違いますか。怖い話ですね。

    下北のねこさん
    峰不二子にモデルが居たとは知らなかった。今拝見したけれど・・
    近づかない方が良い女性の雰囲気が漂ってますね。

    紀州の御仁・・沈黙は金・ならまだ生きていた可能性があった・・・
    ( ^ω^)

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