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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2018/02/12 19:03  | コラム |  コメント(1)

ベラスケス寸描②

肖像画におけるベラスケスの人物表現は・・心理描写は・・類稀との評価が一貫して付いて回る。
まるで心理学者が・・患者を診察しているように・・内面から描写する。彼の作品は診断書でもあった。

教皇インノケンティウス10世像・・
あの気難しく・・かつ聡明で情け容赦なかった教皇が・・出来上がった肖像画を一瞥・・
「似すぎだ」
と評価を下した。だが気に入って・・バチカンの自分の部屋の外に・・この絵を飾った。これは警告でもあった。お前は誰と会うのか・・心せよと言うわけだ。よく教皇が居ると勘違いされた。

衣服等は良く観察・分析された。しかしベラスケスは「直感」で・・相手の心の中・・脳の中に入り込み・・それを絵筆で表現した。ベルグソンの哲学が生きていた。

ゴヤも・・肖像画を多く書いているが・・例えばカルロス四世王妃像。
ナポレオンをして・・「顔はその生きてきた履歴だ」と王妃との会見の後もらした。ある外交官は・・娼婦の顔だ・・との外交官らしくない感想を漏らした。
その路地の娼婦を・・宮廷の椿姫にまで・・ゴヤの才気走った筆は修正している・・昇華させている。王妃は・・ゴヤが生み出した自分の腕の豊満さが・・いたくお気に入りだった。
ゴヤは・・フランスに亡命めいた後まで・・宮廷画家として給料を得ていた・・請求していた。

もしベラスケスが・・カルロス四世妃を描いたら・・どんな顔になったかと考えてみる。・・ベラスケス流に筆を振るったなら・・宮殿から追放された事は確かだ。

ベラスケスは・・王や王女・王子・貴族達の肖像画だけでなく・・宮殿に住んでいる・・小人の道化師や小人を描いている。彼等が代金を払ったとは思えない。束縛が多い宮廷画家の中で・・ベラスケスだけは・・自由に対象を選べる特権を持っていた。しかし王の命令によるとの説もある。

彼らの存在感は・・貴族達よりも・・心理的に惹かれるものがあったのだろう。見事に内面を捉えている。知性があれば・・その深い知性を捉え描いていた。
フロイトよりも早く・・絵筆で心理分析を完成させた・・得難い画家・医者でもでもあった。
( ^ω^)・・・(笑

One comment on “ベラスケス寸描②
  1. おののののか より:
    カルロス4世の家族 の絵

    オーストリアも近親結婚でハプスブルグの顎が形成されたが、こちらはそういうレヴェルではないな。特に国王夫妻が格別だ。これでもゴヤは修正しているのだからすごい。実物は想像すべきではないな。ベラスケスが描けなくて本当に良かった。スペインは特に教育環境が酷かったのかな。フェリペ2世だったかの娘、メアリにはそういう印象は受けないが。笑

    王妃の愛人の数も多い・・
    王妃でなきゃ・・ツクレなかった事は確か・・・
    ( ^ω^)・・・(笑

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