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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2017/12/06 22:57  | コラム |  コメント(0)

美食の探求心⑤

オリーブオイルの偽物には・・長い歴史がある。
多分判っていないだけで・・紀元前古代ギリシャ以前からあったと推測する。でなきゃ・・シュメール等の円筒印章が生まれてこない。必要だったからだ。
とは言え・・
フード・サイエンス誌が実施した大規模調査によると・・1980年から2010年の間で発表された・・あらゆる分野の学術論文中・・偽物フードとして言及された回数が・・最も多かったのはオリーブオイルだった。

カリフォルニア大デービス校と国内取引業界・北米オリーブオイル協会が行った消費者調査では・・米国人がオリーブオイルを購入する最大の理由は・・健康にいい事・旨い事だった。だが偽物はどちらでもない。
米国人に悪いなら・・少量消費者の日本人にもよくない。

21世紀の初めに比べ・・米国でのオリーブオイルの消費量は・・50%以上増加しており・・金額ベースで観ると・・オイルの中で群を抜いて多い。他の植物油の3倍近く消費している。国内のオリーブオイル市場の利益は・・それよりも遥かに大きい。他の油よりずっと高く売れる為・・経済法則の悪しき原理として・・偽物が誕生する。そして・・それは賢い消費者も無知な消費者も・・一絡げにしてカモにする程・・巧妙になっている。法規制の網目が大きいと・・そういう市場に悪徳業者は吸い寄せられてくる。
勿論日本も例外ではない。

機械油を使ったスペインの大事件は論外にしても・・希釈される油にピーナツ油や大豆油が使用されると・・無表記でされると・・重症のアレルギー患者を増加させる。
消費者が本物のエクストラ・バージン・オリーブオイルに出会う確率は・・好意的に見ても三分の一であり・・シビアに観ると十分の一と言われている。つまり米国で買えば十本に一本は本物となる。日本ならもつと悲観的な数字になるだろう。
ドイツのある調査では・・三十分の一の確率だった。ほぼ絶望的な数字だ。

更に恐ろしいのは・・
米国のオリーブオイルの大半は・・イタリアからの輸入だが・・イタリアの調査によると・・イタリアのオリーブオイルには・・アニリン(スペインで使用された)以外にも・・炭化水素
残留物や殺虫剤・・一番多く混ぜ油に使われるポマスオイル(搾りかすに湯や化学溶剤を加え作る)・・
時には鉱油や発がん性が明らかで・・DNA及び免疫系を損傷する恐れがある多環芳香炭化水素等が様々に発見されている。

現代のボルジュア家の毒薬である。合法的な入手が最も簡単で・・殺人の嫌疑がかからない毒薬で・・特に既婚者は注意した方が賢明である。エクストラ・バージン・オリーブオイルが・・急に食卓に上り・・これ高いのよと・・奥方に言われたら注意した方がいいな。

ただFDAは調査に気乗り薄らしい。そんな直ぐわかることを悪徳業者もしないだろうと・・性善説である。ましてわが国では・・性善説の結晶だから・・度胸がある方々は・・早めにエクストラ・バージン・オリーブオイルを買い占めたほうがいい。

健康への恩恵と保存性の良さとポリフェノールも風味も良い・・最も望ましい時期は早摘みだ。
果実は熟していない。手摘みになる。手間がかかり人件費がかかる。オイルの量も少なくなる。
どうしても価格に影響を与える。
スペインと日本において・・エクストラ・バージン・オリーブオイルが・・同価格というのは知能検査に等しい。どちらとも怪しいと解答できる方は・・知能水準が高い。

オリーブの実を完熟させれば・・採れる油の量は増える。だから手間暇かけず・・実が落ちるのを待つ生産者もいる。果報は寝て待て・・と言うわけだ。だがこの収穫方法だと・・既に実は腐り始めている。又又腐っている実もごちゃ混ぜになる。

オリーブは摘んだ瞬間から老化が始まる。童貞や処女を喪失した瞬間から・・老化が始まるに等しいのだろう。当然・・製造所に着くまでの時間が極めて重要になる。イタリアの権威者は・・24時間でオリーブの実はダメになると指摘する。

最高のオイルは・・12時間以内に圧搾した物とされる。当然・・美食家は1時間から4時間以内にするべきだと妥協しない。
オーストラリアが・・高品質オイルの安定した供給国になったのも・・農園の多くが素早く圧搾できる設計になっているからだ。オリーブオイルの品質を管理する法律は・・この国は世界で一番厳しい。

この時間との勝負があるから・・実だけを運ばれる事はない。良心的な無業者なら。
オーストラリアの先進的な業者は・・「コロッサス」という収穫機を持ち・・一本の木の果実全部を15秒で収穫する。一列に並んだ木の端に来たら・・方向を変え敷地内の圧搾場に直行する。摘み取られた実は・・二時間以内にクラッシユ(すりつぶしている)しているオーストラリアのオリーブオイルは・・信用が高い。

更に良質の生産業者として・・名高いのはスペインのオロ・バイレンが実施している方法だ。一列に並んだ摘み取り職人が・・昔のローマ時代の消火のように・・実が詰まったバケツをリレーで工場に運び入れ・・一時間以内にクラッシュする。しかもオリーブの実が一番いい状態・・シーズンの最初期に摘む。
近隣のオリーブ農園では・・クリスマスが来るまで・・木を見に行きやしないが・・オロは10月下旬には・・摘み取る。コンテストに出せば・・オロは常勝だが・・これはコストが300倍掛かっている。

スペインと日本のエクストラ・バージン・オリーブオイルが・・同価格なんてありえないではないか・・
あり得るにはあり得るだけの理由が存在する・・( ^ω^)・・・(笑

オロは日本でも販売アマゾン等でされているが・・生産年が広告に記載されていない。

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