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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2017/11/21 10:15  | コラム |  コメント(1)

美術品愛好家の個性③

ギリシャの古美術品に・・性的愛着・愛情を抱いたのは・・何もティベリウス帝だけではない。少し前の・・あのスッラでさえデルフォイ神殿から巻上げた・・もしくは献上されたアポロの黄金像を溺愛し・・片時も手放さなかった。戦場に出かける際には・・熱い口付けを忘れなかった。この像は小さいとだけ書かれてあるから・・正確なサイズは分らない。とにかくこのアポロ像は戦友でもあった。スッラの総ての遠征に付いていって・・勝利に貢献した。

何もローマ人達だけではない
英国・コールレーン卿は・・1695年古美術商に「メダル(古硬貨)はこれで私の愛人達になった」と喜びを書いている。どんな硬貨か知らないが・・珍しい皇后の物なら・・美人なら僕でさえ・・この程度の事は口走るだろう。

同じ時代のある英作家は・ヴァチカンの司書で古美術収集家のヴィテッレスキが・・頻繁に自分の収集品に話しかけ・・まるで生きているかのように議論する・・時にはキスや抱擁までする・・と記している。
ベットに連れ込んで・・キスをしたり・・愛撫しない限り見逃せる範疇でしょう。

トマス・ジェファソンは・・古典美術の愛好家だが・・ニームで保存の良いメゾン・カレと呼ばれるローマ神殿を見て・・手紙の中で自分が神殿で・・
「何時間もかけて・・愛人でも見つめるかのように美術品を眺めていた。周辺にいた連中は・・私が拳銃を手に自分史の最終章を書こうとしている心気症の英国男だと思っていたに違いない」

ゲーテも性的所有欲と蒐集の境界線を歩いていた節がある。ゲーテは・・ある古美術品の鋳造物を買い取り・・「自分の目を喜ばせる為に・・部屋のすぐ外の廊下に新しい鋳造品を置いた。ユノー(ローマ神話で女性の結婚生活を守護する女神で、主に結婚、出産を司る。また、女性の守護神であるため月とも関係がある。ギリシャ神話へーラ)の巨大な頭部だ。オリジナルはルドヴィシ邸にある。これが私のローマの初恋で・・今や彼女は私の物だ」

19世紀後半の仏人旅行家モーラスは・・アテネのアクロポリスに辿り着くと・・入り口の柱を抱擁し・・
まるで女友達にするように優しくキスをしたそうだ。

何も男性ばかりではない。古美術品に対する性的関心・欲望が・・女性に生じる場合もある。
米人美術品収集家ペギー・グッゲンハイムは・・率直に述べている。

「この頃・・私は自分の処女性に悩んでいた。23歳で・・処女を重みに感じていたのだ・・
私はポンペイで目にしたフレスコ画の写真を何枚か持っていた。これは様々な体位で睦みあう人々を描いた物で・・私は当然非常に興味を覚え・・それら総ての体位を自分で試したくなった。
すぐに・・この目的を果たす為には・・ローレンス「グッチハイムの恋人」が使えると思いついた。
・・ローレンスは大層苦労したに違いない。私がポンペイのフレスコ画に描かれた体位を・・総て要求したからだ」

大胆すぎる告白だと思う。処女でなきゃ出来ない告白と過度の要求だと思う。時代を超えて・・こういう旺盛な知識欲と勉学心・向上心に燃える女性と出会ってみたいとは思う。きっと始終の手習いを・・処女から教えてもらい感涙する経験を味わうのは・・滅多に無い事だろうから・・・(笑

One comment on “美術品愛好家の個性③
  1. おののののか より:
    あぶない領域

    快楽追究、酒池肉林は人類特有の当然の行いだが、倒錯・フェチとなるとより人間らしい。いつからなんだろう。生贄とはまたちがう感覚だ。それに聖人の体を切り分けて持って行く聖遺物。これはあくまで一神教の伝統なのか。空海はなぜ遺体を維持させているのか。笑
    そしてこれが高じて蒐集の欲望に至る。ホモサピエンスの限りない欲望とその対象とのいろいろな関係。誰か体系的に描いた人いませんかね。非常に危ない領域でもある。まだ身体に関するものならついて行けそうだが、コインとか生物像以外の建築物となるとどうもな、と言う気もする。

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