ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2017/08/12 18:37  | コラム |  コメント(0)

何気なく手に取った本⑥・・1

文学効能事典には・・病気類に関する目録も並んでいる。
①アルコール依存症のとき
②インターネット中毒のとき
③重い病気ではないかと心配なとき
④風邪を引いたとき
⑤花粉仕様のとき
⑥癌になったとき
⑦禁断症状におちいったとき
⑧高血圧のとき
等まだまだあるのだが・・最後まで目を通しても・・我らの年齢に到達した男性が・・罹りやすい病気が載っていない。これは不満だ。不満の場合は・・自分で創作する以外ない。幸いなことに・・なかなか魅力的な女性が・・手伝ってくれた。
それが・・
この私説・・「前立腺疾患にかかったとき」になる。

「再生医療は、「IPS」での網膜治療がなかなか進まないが、やはり癌化の心配があるのだろうか。その点、「STAP」が陽の目を見ると一気に進むだろう」・・

この女性は・・少数派のStap細胞信奉者だ。
「その場合は、まず4人に1人はいるという「前立腺疾患」の治療にオール日本で取り組んでもらいたい」
と勇ましい。僕は4分の3に入っているが・・4分の1に移籍するまでに・・是非解決して欲しいとは願っている。

東京に寄る場合は・・大抵は週末だ。これといった用事があるで無し・・友人に会う訳でもない。ただ何となく・・以前住んでいた東京を・・未練たらしく徘徊するに過ぎない。

田舎人になったと実感するのは・・雑踏の中を歩く時だ。人とぶつかるのだ。人々が早回しのように歩く中を・・スローモーションのように自分は歩き・・間抜けのように人と衝突する。
以前はどんな人込みでも・・そんなことは起き得なかった。この現象は田舎人になった所為か・・ただ単に自分が年を取り・・耄碌して来た所為なのか・・よくわからないが。

よく分からないが・・耄碌じみた田舎人と形容すれば・・ほぼ間違いないだろう。その日も・・自分の過去を求めるかのように・・盛り場を彷徨い・・失った若さを探していた。老いたオデェセウスだ。失った若さを探すのは骨が折れる。折れるし・・飽きたし疲れた。腹もすいてきた。

それで・・潮流に運ばれ・・運命的に出くわした気配がする島・・Barの前で立ち止まってしまった。そのBarは中規模のビルとビルの間に・・サンドイッチのように挟まれていた。歩き回っていたので・・足の強張りが・・休憩場を求めていなければ・・
見過ごした特徴がないのが特徴な・・ペンシル型の建物だった。

木製の頑丈な扉には・・「ウイスキーとブランデーの図書館」
と名札が掛けられていた。ふむ・・面白い。年の所為か意固地になりかけている自分には・・おあつらいの場所のように思えた。
扉は思ったよりも軽く開いた。

こじんまりとしたサロンが待っていた。座りこごちが良さそうな古風な椅子が・・五脚程まっていた。ローズウッドの壁には・・わざと古めかしくした額縁に収まった・・ロートレックのポスターが・・隙間なく飾られている。本物の臭いを漂わせていた。
僕は椅子に腰かけ・・丁寧に一枚一枚ロートレック・・デカダン
の王子の作品を眺め・・パリを思い出していた。

ポスターからは・・アブサンの香りがする。この才人は油絵をポスターに置き換えた。売春婦達に取り囲まれながら・・デカダンの粋を味わって・・自分の数奇な身体を弄んだ。ポスターやリトは・・自分の運命の女神に対する礼状だった。油は体力的に無理だったのかも知れない。

サロンとBarは一枚のガラス戸で隔てられていた。ガラス戸には・・金文字で店名が描かれている。文字の合間から・・Barが
覗ける。足の疲れも取れて来たので・・僕はBarに住まいを移した。
天上は高かった。二階建てに匹敵している。その代り部屋の空間は左程広くなかった。一本の高速道路の様な・・カウンターが端から端に開通している。ローズウッドの飾り棚は・・幾段にもなっていて・・店子のウイスキーやブランデー等を鮨詰にしていた。棚の子にてを届かす為に・・書店にある真鍮の動く梯子が・・凭れ掛かっている。
カウンター席と通路・・それにスマートな二人掛けのテーブルが・・潜んでいた。金曜日とは言え・・まだ客は数人いるだけだった。
バーテンダーは・・一見さんにも拘わらず・・なじみの客のように接して・・控えめの笑みと同時に・・黙って僕が巣を見つけるまで・・母親のように見守っていた。

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