ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2018/10/04 13:02  | コラム |  コメント(3)

フェイクニュース②

ペレッティは政治の俯瞰的説明から始めている。これは否定し難い事実だ。好みと合わないからと言って・・これまで押し歪める必要はない。

「政治家は選挙になると・・嘘をつかねばならなくなる。「現状を変えたい」と口では言うが・・
買えたいと思っていない。彼等の狙いは有権者のバイアスを裏付ける事で・・それが一番うまく出来た人間が・選挙に勝つ。つまり・・それが「選挙基盤」を強化するという事だ」

1979年・サッチャー夫人は・・新しい価値観を持った労働党支持者に・訴える政策を提案したが・
それは労働党政策よりも・労働党支持者に近いものだった。
チャーチルが選挙に負けたのも・・市民感覚を失くしてしまったからだ。
過敏な政府とは・・実際には価値観を変えた過激な有権者の事だ。
いいタイミングで・・空に指をかざして・風向きを正しく読むというのが・政治家というものだ」

正しくトランプの勝利を理論づけしている分析だ。鍵は風と基盤だ。
イラク戦争に巻き込まれ・・泥流に巻き込まれ・再選を絶望されたブッシュ二世大統領が・勝利したのは奇跡でもなかった。参謀になったカール・ロープが・・基本に戻る事にしたからだ。
支持層に訴える。支持基盤に徹底的に訴える戦術だ。支持基盤が不安に感じる要素は・・徹底的に排斥した。共和党基盤を揺るがせなくした。
そして勝利した。
トランプ大統領も・・このロープの戦術を踏襲する作戦を用いている。

2016年の大統領選挙・・
ヒラリーは・・分断に「橋をかけ」・虹の連合を作ると訴えた。文学的には美しい。
トランプは「支持層にうったえる」ロープ作戦を固執した。戦術的には二番煎じだったが・・。
敗残兵に等しかったブッシュを不滅の英雄に復活させた。濃縮されたバイアグラを二倍飲ませた成果は鰻登りに出た。
かくして・・
マットに沈んだのは虹の架け橋だった。トランプはカサノバのように奮い立っていた。予備選挙でも次期大統領選でも・・同じ戦法を使うのは間違いない。アレクサンドロス大王の鉄床と鉄槌作戦だ。
民主党には・・陣頭指揮する次期大統領候補者が不在だから・不利な戦況ではある。
あるから・・
何が何でも・・まず最高裁判事を引きずり下さなければならない。トランプは無能だと言い触れ舞わなくてはならない。

だが・・ペレッティは指摘する。
「有権者がビジョンに共鳴するのは・・それが既に自分の信条と同じ時だけだ」
2001年・ダートマス大学ブレンダン・ナイハン教授は・・フェイクニュースがどれ程流通・拡散するか実験を行った。
そこで・・ナイハン教授は・・サダム・フセインが大量破壊兵器の入手を計画・テロリストに渡そうとしていると言う「でっち上げ」記事にした。
その後記事を撤回・・初めの記事は真っ赤なデタラメで・イラクには大量破壊兵器がある証拠は無い・とハッキリさせた。
実験の結果・・驚くべき結果が分かった。

イラクに大量兵器があると信じたい人は・・真実を否定したばかりか・無いと言われたら・増々その存在を信じるようになった。ナイハン教授はこれを「炎上効果」と呼んだ。
どの様な名称で教授が呼ぼおうと勝手だが・・2003年のイラク戦争の背景が・・教授の実験を普遍化し・・戦争へと導く「炎上効果」の下準備になった・と指摘出来るのではないだろうか・?!
これも恐ろしい心理的事実であるには違いない・・・
( ^ω^)

3 comments on “フェイクニュース②
  1. おののののか より:
    怖ろしい心理的事実

    判断にバイアスがかかるのは解るが、それ以上に無いと言われたら・増々その存在を信じるようになる炎上効果。たしかにそうだな。シェークスピアにもでてくるのではないか。笑 いくら近代国家になっても、政治はやはりこういうものに動かされているということか。

    キッシンジャーは1年以上前から、イラク攻撃すると言っていて、英国のブレア首相から証拠があると切り出し、戦争開始に持って行った。このころからEUとは折り合いが悪いな。私は残されていたフセインの始末をつける必要があったと思っている。ISはまた米国の別の思惑と思われる。中東など石油優先で、紛争が常態だ。

  2. おののののか より:
    バノン

    いつから選対本部にいたのかな。戦術はカール・ローブを踏襲したが、戦略はバノンが既に建てていたのでは。今はお役御免になっているが、二期目の選挙参謀には必要なのでは。ぺルドンさんもトランプ政権はパシュート競技だと言っていたし。婿殿はもう終わってしまったか?。笑

    婿殿や息子は政治的には素人だから・・バノンからすれば見ておれないってとこだろな・・二期目も勝たねば・・・( ^ω^)

  3. おののののか より:
    オバマ

    ぺルドンさんは、オバマが歴代の中で異常な大統領で、トランプが普通の米国大統領とコメントしていた。

    金融危機の直後、we can changeとか美辞麗句の演説でノーベル賞をとった以外何をしたというのだろう。後見人達の言う通リに行動したと思う。演説の詩的鑑賞はできた。私はあきれて聴いていたが、米国の様な田舎では説教師がウケる。両海岸の都市部でウケるから国が田舎なんだろう。笑

    本当は張本人のブッシュ政権が中国に50兆円の公共投資をやらせたり、FRB議長が収拾に奔走しただけのこと。オバマはずっと中国に借りがあるような態度だった。

    ぐっちーはオバマのノブレスオブリッジとか言っているが全く違うと思う。ビルクリントンとともにロックフェラーの秘蔵っ子で、ウォール街の自爆テロに対する緊急避難用の大統領として、ヒラリーと差し替えられた印象がある。目くらまし役だ。いくらでもスペアはいるのだろう。

    オバマも緩い移民規制をやると言っていたが、これは選挙用だった。同じものを実行したのはトランプだった。同じ世界の警察官をやめるにも、シリア攻撃に対する行動で大差がつく。心情的にも辞めてしまうのと、傭兵の能力はあるのとはえらい違いだ。公約を守ろうとする大統領はトランプが初めてと言ったらウソかな?。笑 再選の可能性はかなり高いと思う。

    トランプが居る間、ぺルドンさんの予想通リ、結局日本は彼に蹴飛ばされたとしても、現関白殿がいないとまずいんじゃないですか。飛ばされる距離が違う。

    日本のジレンマはそこにあるのさ・・・( ^ω^)

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