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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2018/09/16 13:41  | コラム |  コメント(1)

何故かシェイクスピァ④

「シェイスクピァは・・手広く交際出来る程裕福になってからも・どうやら「節約を実行」したらしい。詩人連中と酒場で飲んでいた時も・・
「私はもう頂きません。仕事をうんと抱えていますので」
と言う様な台詞を・当時の言葉で述べていたらしいのだ。

17世紀に入る頃は・彼の創作力が絶頂に達した時期であるが・・
例えば「ジュリアス・シーザー」等その頃の作品には・既に老境であったエリザベス処女王の絶対的権力を憂慮したらしい証拠が見える。

華々しい威勢と権力を尊敬はしながら・・時代にそぐわない強権政治には反発した。全イギリス国民と同じく愛国主義ではありながら・もはや専制政治の時代ではないと確信していた。

ジョージ・バーナード・ショウは・・シェイクスピァの政治思想は幼稚だと新聞で評している。

「一方では・・偉人ジュリアス・シーザーを漫画化してバカげた大法螺吹きと片付けながら・
シーザー滅ぼしたケチな陰謀家共を・愛国心に富む政治家だと持ち上げたり・どう公平に見てもシェイクスピァの態度は・憤激と軽蔑に値する。
シーザーの台詞の中にもシーザーらしい言葉が全くないどころか・その辺りにザラにいる平凡な政治ボスらしい言葉さえ全くないのだ。
プルタース等は・・イギリスの田舎町によく居るタイプの説教師にすぎず・その政権に至っては・
テムズ河管理委員会の連中に聞かせても・感心しないだろう」

紀元1600年・・パリに劇場は一か所より無かったが・ロンドンには八か所もあり・エリザベス朝劇劇はその最盛期にあった。ロンドン市民で週に一回は演劇に行く者が・・八人に一人は居たという研究がある。

ピューリタン信徒達は・・この形勢に仰天した。
「シティ」当局は幾度も枢密院に歎願書を提出して・・劇場は総て市外にあるものまで閉鎖しようとした。
(嘆願の内容は・・劇場は専ら卑猥・放縦・好色・詐欺・その他諸悪の倉庫にして・青年男女を腐敗に導く重大な原因とか・危険分子の集会場だとか・・日常の労働を放棄せしむとか・・かかる悪行はやがて他人もこれを見倣うとか理由が述べられていた)

だが枢密院は慎重に許可を下ろさなかった。処女王が演劇の愛好家と言うより中毒患者だったからだ。権力が絡むデリケート問題だった。他方処女王はロンドン市の財力をアテにしていた。無下にシティ当局の請願を蹴る訳にもいかない。
市長は・・女王陛下の宮殿で上演する場合に備えて・・練習が必要だから劇場を閉鎖出来ないと理由ならぬ理由を挙げ・・断念させていた・・・

( ^ω^)

One comment on “何故かシェイクスピァ④
  1. おののののか より:
    英国の肝の時代

    エリザベスはカトリックの姉女王に、処刑されてもおかしくなかったが、なんとか生き延びた。国教会が盛り返し即位したが、父王の後始末もあり、救貧事業もやり、人心掌握にも気を使ったのは必然だ。民衆の間に隆盛した演劇には純粋な好み以外にも、中毒になるものがあったのだろう。無敵艦隊にも勝利し、東インド会社も創った。演劇は息抜きにもなったのでは。絶対王政確立の立役者だし、そのために独身を選んだようなものだ。その割には宮廷でシェークスピアの名前が出てこないのは不思議だ。

    シティはやはり特区だな。後に絶対王政を処刑した清教徒クロムウェルは、ここに国際金融資本の先祖を呼び込んだ。ここから世界帝国・資本主義になっていく。浮浪者もカネで革命に動員されたのでは。だがあまり過激な事は避けようと王制復古し、清教徒は新大陸に追い出された。浮浪者は植民にも役立ったのでは。こんな清教徒の国、米国ではやはり初期はシェークスピアは上演されなかったのでは。

    文中にあったようにシェークスピアは、もう専制政治の時代ではないと、リア王で女王に当て付けたのだろう。実際エリザベスの後、一歩間違えて、専制政治に対し革命が起きている。英国で起こったことは大陸のような宗教戦争ではなかったと思う。国外からは宗教にかこつけて政治の介入が常に入るが。ベニスの商人のような商業資本も目立ってきていたのだろう。もう中世から裏で高利貸しは盛んだった。民衆の意識、やはり時代の境目か。政治思想とかの話ではない。

    パリよりロンドンの方が8倍劇場があったというのも驚く。そこでシェークスピアが西欧で頭抜けてしまった。中間層以下の分解が西欧で一番進んでいたのだろう。浮浪者も多かった。ウィクリフ、ホッブス、ロックは意識的にも西欧で先頭だ。シェークスピアもその系統で、市民革命前に時代が封建時代から資本主義に移る気配を、まだ中世の意識で現実的に描いたのだろう。

    変化の時代の只中の人間はよく自覚できない。まだ政治思想がどうのこうのは早い。この後ちゃんと専門のホッブス・ロックが出てくる。それに人間心理は時代でそう変わるものではないから今でも上演されているのでは。皮肉屋ショウの言う事なんか気にするな。もう英雄や神々の時代ではないのだ。笑 ショウだってソ連をほめたたえて恥をかいたのではないか。

    イサドラ・ダンカンはバーナード・ショーに結婚を申し込み迫った。
    「あなたの頭脳と私の肉体を持った子供が生まれたらどんなにすばらしい事でしょう」
    「そうでもないですよ。私の肉体とあなたの頭脳を持った子供が生まれたら」
    ダンカンではなく・・相手はサラ・ベルナールだという話もある。
    これ程の機知と英国流ユーモアーは・・ショウに相応しい・・・

    ( ^ω^)

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