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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2017/07/20 05:28  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

来年に向けての主要国の経済見通し


おはようございます。

先週号の英誌エコノミストに世界の主要国の今後の経済見通しに関するアンケート結果が公表されていましたのでご紹介したいと思います。

まずアメリカですが、2017年の経済成長率は+2.2%で先月に行った同じアンケート結果と変わっていませんが、2018年の経済成長率は先月の+2.4%から+2.3%へとやや失速する事を見込んでいます。またインフレ率は、2017年は先月の2.2%から2%程度に低下し、2018年は先月の2.1%から1.9%へとこちらも下落予想となっています。

一方で、EUの経済成長は2017年が前月の+1.8%から+1.9%に上方修正され、2018年の同+1.6%から+1.7%へと上昇しています。尚、物価に関しては2017円が1.6%で2018年が1.4%と先月と変わっていません。

そして私の住むオーストラリアについては、2017年が先月の+2.6%から+2.4%に下方修正され、2018年についても同+3%から+2.9%に低下しています。物価に関しては2017年が2.2%で2018年が2.3%で先月と変わっていません。

最後に日本については、2017年は先月の+1.4%から+1.3%と下方修正されていますが、2018年については先月の+1%から+1.1%と僅かながらも上向くと予想されています。しかし物価に関しては、2017年が0.6%で先月とかわらず、2018年が0.9%とこちらも先月と変わっていません。

これらの点から今後の為替市場を見てみますと、来年にかけてユーロが他通貨対比で買われやすい環境であることが予想されます。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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