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2015/10/22 20:44  | 音楽事情 |  コメント(2)

「ハイレゾ」~音楽鑑賞の現在(2)


 芸術の秋、皆様はいかがお過ごしですか。
 秋は演奏会シーズンの本番ですが、数々の音楽コンクールも開かれます。
 かつて「民音指揮者コンクール」と呼ばれた「東京国際音楽コンクール〈指揮〉」の本選は数日前に終了したばかり。80年以上の歴史をもつ「日本音楽コンクール」の本選は本日10月22日からスタートしています。
 世界に目を向ければ、アルゲリッチやポリーニなどの名手たちが過去の受賞者として名を連ねる「ショパン国際ピアノ・コンクール」の本選結果が昨日21日に発表され、韓国のチョ・ソンジン(21)の優勝が伝えられました。日本人では、14歳でEMIからCDデビューするなど若き才能として注目を集めてきた小林愛実(20)が、本選の10人に残ったものの残念ながら入賞は逃しています。
 優勝したチョ・ソンジン、実は、2009年の浜松国際ピアノコンクールで優勝し、審査委員長の中村紘子が激賞していました(ちなみにこの時の入賞者6人中4人が韓国人、日本人はゼロ!)。
 チョ・ソンジンの演奏は、来月リリースされるドイツ・グラモフォンのCDデビュー盤で聴くことができますが、ポーランド時間で本日22日と明日23日の午後7時に行われる、「ショパン・コンクール受賞者コンサート」が、なんとハイレゾでライヴ配信されます! 日本時間では日付が変わって23日と24日の午前2時開演となります。
 DSD 5.6MHzで生中継されるライヴ配信の詳細は、今回も、「DSD LIVE Streaming」のウェブサイトに情報がありますので、ご覧ください。
 前回ご紹介した4月のベルリン・フィルのライヴ配信は、予想以上に素晴らしいものでした。アナログ音源のデジタル変換の一方式である「DSD」は、今オーディオ業界でハイレゾを語る際、欠かせないものとなってきていますが、その音質の素晴らしさを最も生かせるのが、このようなライヴ配信と言えるかもしれませんし、私はここに音楽鑑賞の未来を感じています。皆様も、ぜひご体験ください。
 なお、このハイレゾ音源によるライヴ・ストリーミング配信の仕掛人は、日本の電気通信事業者、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)。同社CEOの鈴木幸一氏は、この10年、上野の春の音楽祭として定着した感のある「東京・春・音楽祭」の実行委員長も務めるなど、音楽界では注目の存在です。
 「ハイレゾ体験したいけど、音を聴くまでの準備が面倒!」という方には、次回以降で、比較的で手軽にハイレゾを楽しめるパッケージ・メディア「ブルーレイディスク・オーディオ」などをご紹介していきます。

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2 comments on “「ハイレゾ」~音楽鑑賞の現在(2)
  1. JCI より
    ブルーレイディスク・オーディオ

    最近クラッシック音楽に興味を持ちはじめた者です。ハイレゾの世界は敷居が高いよなーと思っていたのですごく楽しみにしてます。冬のボーナス握り締めて記事の更新をお待ちしています(笑)。

  2. ヒロピー より
    速度の問題?

    PrimeSeatを試しましたが、ダウンロードして楽しむものではなく、
    あくまでもStreamingなので、速度が出ずに止まってばっかりです。
    パソコンのスペック等問題もあるのでしょうが、おいらのPC環境では使えません。

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