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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2013/10/22 23:51  | 来日公演 |  コメント(0)

ジョン・ウィリアムス最後の来日公演


 「グッチークラシック」でご紹介した“キング・オブ・ギター”ジョン・ウィリアムスの来日公演がいよいよ明日23日に迫りました。

 ジョンは先週16日、悪天候の中、無事成田に降り立ちました。先週は、名古屋と大阪で公演を行い、20日東京に移動。そしてホテルでの休憩もそこそこに、向かった先はクロサワ楽器! ここでたくさんのギターを試奏したようで、その模様が楽器店のブログで紹介されていました。

 本日22日夜は、武蔵野市民文化会館で公演(完売だそうです)。明日夜は、錦糸町のすみだトリフォニーホールが会場です。
 「グッチークラシック」のチケット販売終了後、ジョン・ウィリアムスは今年を最後にソロでの公演活動から引退する、との衝撃の表明をしました。残念ですが、今回が最後の来日公演となってしまいました。実際はまだまだ聴衆を十二分に満足させることのできる演奏をする力が彼にはあるはずですが、完璧主義の彼のこと、おそらく彼にしかわからないレヴェルでの「何か」が、このような決意をさせたのでしょう。急遽、追加公演も用意されたようですが、いずれにしても今回の歴史的来日公演に立ち会える方は幸運ですね。

 ジョン・ウィリアムスは、1941年4月オーストラリアに生れ、ギタリストであった父からギターの手ほどきを受けました。52年には家族でイギリスに移住、ロンドンで学び、後には20世紀最高のギタリストのひとり、あの巨匠セゴビアに師事しています。セゴビアに称賛され世界各地でデビューして以来、今日まで世界最高のギタリストとして活躍しているジョンが初めて日本を訪れたのはちょうど50年前ということで、「敬意をもってそして集中して音楽を聴く」日本の熱心なファンをとても大切にしており、来日のたびに熱狂的な歓迎を受けています。

 演奏会で私たちは、「ああ、ジョンの音だ!」とまずその輝かしい音に心奪われ、確かなテクニックのもとに繰り広げられる演奏の、豊かな音楽を存分に味わうことになるでしょう。素晴らしい音楽であればジャンルに拘らない彼のレパートリーは広範にわたり、ギターという楽器のさまざまな魅力を私たちに聴かせてくれます。
 今回のすみだトリフォニー公演では、ギターの名曲中の名曲「アルハンブラ宮殿の思い出」も、ジョンの華麗にして気品のある、心に染み入る生演奏で聴くのが最後となると、感動もひとしおでしょう。さまざまな楽器の演奏家たちが挑戦するバッハの不朽の名作「シャコンヌ」から映画「ディア・ハンター」のテーマまで、ご来場の皆様とともに、しっかり心に刻み込みたいと思います。

 さて、ジョン・ウィリアムスの録音ですが、彼は長らくソニーからCDをリリースしていましたが、近年は自らレーベルを立ち上げ、リリースしているようです。すでに、明日演奏される自身の作品を収録した日本語解説つきのCD『フロム・ア・バード』が発売されています。

 なお、最新盤「STEPPING STONES」は、演奏会場のロビーで発売されるとのこと。まだインターネットでもCDショップでも手に入らないので、明日ホールに着いたら要チェックです!
 ジョンは、レコーディングからの引退は表明しているわけではありませんので、今後、新たな録音を聴かせてくれることを期待しましょう。

 国内でも東京―広島―紫波町と飛び回っているぐっちー編集長も、明日は錦糸町に駆けつけてくるようです。

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