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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2018/07/27 05:00  | 米国 |  コメント(2)

米ロ首脳会談

トランプ氏、プーチン氏を秋にワシントンへ招待(7月20日付BBC)
トランプ氏支持率、最高の45% 共和党系の支持拡大=WSJ調査(7月23日付ウォールストリートジャーナル)
次回米ロ首脳会談は来年、ロシア疑惑巡る調査終了後=ボルトン補佐官(7月25日付ロイター)
米、ロシアのクリミア編入認めず 占領停止要求=米国務長官(7月25日付ロイター)

トランプ大統領とプーチン大統領は、昨年7月にハンブルクで会談、11月にダナンで立ち話をしていますが、いずれも多国間会議(G20サミットとAPECサミット)の機会に実現したものなので、本格的な会談は今回が初めてでした。

「米ロ関係」(17/7/10)
「トランプのアジア歴訪」(17/11/13)

今回、1対1(テタテ)の会談は2時間に及びました。何を話したのか・・と誰もが思った中、会談後にトランプは「米ロ関係の悪化は双方に非がある」「ロシアの選挙介入疑惑について聞いたがプーチン大統領は否定した。CIA長官はあったというが、自分(トランプ)は確信がない。介入があったという理由(why it would be Russia)がない。」という爆弾発言。

これには誰もが度肝を抜かれました。当然のことながら、国内では猛反発の大合唱。

反トランプの人々はもちろん、共和党からもミッチ・マコーネル上院院内総務、ポール・ライアン下院議長、ジョン・マケイン上院議員、リンゼー・グラム上院議員ら指導部や有力者が激しい非難。さらにFOXニュースなど普段トランプに好意的な保守系メディアすら厳しく批判しました。

これにはさすがにトランプもまずいと思った(特にいつも見ているFOXの反応が響いた)のでしょう、翌日すぐに方向転換。米国の情報機関に全幅の信頼を置いており、ロシアが大統領選に介入したとの結論を受け入れていると述べました。その際、本当は「介入がなかったという理由(why it wouldn’t be Russia)がない。」と述べるつもりだったのに言い間違えた・・と子どもの言い訳のような弁解をしました。

ところがさらに翌日の18日、今後はロシアの選挙介入の可能性はなくなったとの認識を示唆。同日、すぐにサンダース報道官が「介入の可能性はまだある」と訂正。

そして19日には今秋にプーチンをワシントンDCに招待する計画が発表されました。ところが、これも25日になって、ロシアゲート捜査が終了するのを待った方が良いので、19年以降に延期するとの発表。

一連のドタバタはいつものトランプ劇場のようです。しかし、もしかしたら今回の一件はトランプ政権にとって重大な転換点になるかもしれません。

本日は、米ロ首脳会談のインパクトについて、ロシアゲートの捜査と中間選挙の展望を含めて解説します。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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米ロ首脳会談
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●トランプの異様さ
●米ロ関係の悪化
●中間選挙への影響

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あとがき
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トランプの支持率は下がらない、だからトランプは選挙で勝ち続ける、ロシアへの接近も問題ないのだ・・という論評も目にしますが、非常に浅薄な見方です。

トランプの暴走を単にバカにしたり、軽視するのは的外れです。しかし、だからと言って、逆に、トランプは実は米国民を代弁している、米国のメディアやエスタブリッシュメントは間違っている、リベラルはフェイクニュースを流している・・というのも極端に過ぎます。

「みんな知らないだろうけど、実はこうなんだ!」という調子で説明される意見は、刺激があって読んで面白いかもしれませんが、そのほとんどは限られた情報を都合よく解釈しただけの、荒唐無稽な思いつきです。現場の感覚が分かっているとは到底思えません。

私が感じるのは、こういう人たちの多くは、現地にコネクションがなく、友人もいないことです。米国の議会、政府機関、シンクタンクの関係者、あるいは一般の米国人に接していれば、こういった見方がいかに偏っており、真実から遠いことが分かります。こうした一知半解な手合いに惑わされず、地道に情報を集めながら、冷静かつ緻密に考えることが重要です。

猛暑が続きますが、これは日本に限らず世界的なもので、ギリシャの火災もそれが関係しているとか・・台風も近づいており、自然災害には引き続き注意が必要ですね。良い週末をお過ごし下さい。

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2 comments on “米ロ首脳会談
  1. KB より:
    冷静で緻密な思考

    「表情から読み解くシリーズ」や、パズルのように様々な情報や証拠を積み重ね、ありとあらゆる可能性を検証し、精度の高い結論を導き出していく。。。
    このどこか、科学的な香りのするメルマガの展開に、ワクワクします。

  2. ペルドン より:
    トランプ&プーチン

    そもそも・・
    米露首脳会談に・・遅れてくる首脳はいない。
    居ない筈なのに居た・・プーチン大統領だ。
    これは何を物語るか・・少しは深読みがいるだろうな。
    二人は秘密の部屋で・・猛烈に殴り合ったのだろう。ストリートファイトだ。
    ストリートファイターの試合を観たかったが・・それは敵わぬ願望だ。

    対中を考えれば・・プーチンとハグしあわねば・戦略は指導しない。
    ロシアは軍事的には・対等に近い存在だ。拳で殴りあっても・・ミサイルで殴り合う訳にはいかない。しかしこの二人は拳で殴り合わなければ・・相手を理解出来ない。殴り合いしながら・・相手の力量を痛みで覚えるタイプだ。

    トランプは敵を味方に取り込む戦略が得意だ。北を観れば分かる。
    プーチンがホワイトハウス訪問の土産に・・もう用済みのスノーデンを引きずってくるかも知れない。忘れモノですと言って・・・
    ( ^ω^)

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