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2018/01/17 05:00  | 中東 |  コメント(3)

トランプ外交の先鋭化(1):イラン核合意の行方


対イラン制裁停止継続、トランプ氏「欠陥修復最後の機会」(1月12日付ロイター)

トランプ大統領は核合意に関するイラン制裁のウェイバーを更新し、制裁解除を継続しました。同時に、財務省は、ミサイル開発や人権侵害を理由にイランの制裁対象を拡大。いずれも、先週の記事で予想したとおりの結果です。

「今週の動き(1/8~14)」(1/8)
「イランの反政府デモ(2):米国との関係」(1/11)

しかし、今回、トランプは、議会と欧州に核合意の修正を求め、そうでなければ次の期限(5月12日)ではウェイバーを更新しない・・というレッドラインを設定しました。これは驚きでした。さすがトランプ、常に何かしらこちらの予想を超えるアクションを仕掛けてきます(笑)。

今回の決定をふまえて、まず、今後の展望を解説します。

そして、イランにとどまらず、中東、南アジア、NAFTAなど、様々なフロントでみられるトランプ外交の先鋭化について解説します。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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トランプ外交の先鋭化(1):イラン核合意の行方
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●議会の対応
●欧州の対応
●トランプのねらい

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あとがき
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『炎と怒り』、ネガティブな評価が多いですが(私も書いていますが)、実際読んでみると、非常に面白い本です。

まず、基本的にはゴシップ、エンタメとしての面白さですが、トランプとその政権の酷さが生々しく伝わってきます。

筆者の誇張は明らかですが、それでもホワイトハウスに居続けて、関係者の生の声を聴取し、これまで噂でしか知りえなかった情報をリアルにした点は評価できるでしょう。

もう一つ留意すべきは、この本は、実はスティーブ・バノンの物語である・・という点です。

これは他で論じられているのを見たことがありませんが、重要なポイントです。

このことを書いていたら長くなってしまったので、別稿で解説します。

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3 comments on “トランプ外交の先鋭化(1):イラン核合意の行方
  1. ぺルドン より
    トランプ流

    トップクラスの優秀な軍人達が支える・・
    ホワイトハウス・・軍人内閣・・
    ティラーソンも辞めないのでは・・

    暴露本・・
    まだ読んでませんが・・バノン色ですか・・(笑
    反トランプの矛先・・
    娘婿に向かっているのでは・?!
    ( ^ω^)・・・(笑

  2. ペルドン より
    炎と怒り

    ニューズウィーク日本版1月16日発売号(2018年1月23日号)・・
    緊急特集「トランプ暴露本 政権崩壊の序章」
    この号で・・
    著者ウルフの皮肉に満ちた紹介記事有り・・
    トランプ暴露本の著者は「フェイク」ジャーナリストなのか?
    ( ^ω^)・・・(笑

  3. KB より
    トランプのねらい

    バノン主義は生き続けるのでしょうか。
    今後の影響や、立場、お金、後ろ盾もない彼が何をどうしていくのか?着眼点など、解説伺いたいですね。

    それにしても、ここで指摘されていらっしゃる「トランプのねらい」、ビジネスマンのトランプらしいと、認識を新たにするととともに、トランプの奥義がここでも見られて、JDさんの一貫した見立てがピッタリ当てはまっていくわけですね!面白いです。

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