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2016/07/15 00:00 | 米国 | コメント(8)
米国大統領選の注目点⑤：第三党の出現、議会選挙
■ メイ英首相 離脱派ジョンソン氏を外相に起用（7月14日付BBC）
皆さんコメントを書いて下さりましたが、私も驚きました（笑）。ただ、離脱交渉は新設されたEU離脱担当相が担当するようですね。
このへんはまた追って取り上げるとして、党大会が迫っているので、まずは米国大統領選の解説を終わらせます。
「米国大統領選の注目点④：選挙戦略」の続きです。
今回の選挙で注目される要因として、第3党候補者の影響があります。5月30日、リバタリアン党が党大会を開き、ゲーリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事を大統領候補、ウィリアム・ウェルド元マサチューセッツ知事を副大統領候補に指名しました。
トランプ、ヒラリー両候補の不人気もあり、世論調査では得票率が11％に上っています。これがどこで効いてくるかといえば、やはり激戦州です。民主党と共和党の候補者が僅差の州では、ジョンソンがわずかな票を獲ることでバランスを崩す波乱要因となります。
大統領選史上で第3党候補が大きな影響を及ぼしたのは、92年のクリントン対ジョージ・H・W・ブッシュにおけるロス・ペロー、2000年のゴア対ジョージ・W・ブッシュにおけるラルフ・ネーダーです。
ペローは一時はクリントンとブッシュ両候補の支持率を凌ぐ勢いをみせ、現職のブッシュ敗退の大きな要因となりました。ネーダーはペローほどの勢いはありませんでしたが、ゴアの票を奪い、特に激戦州のフロリダでブッシュが勝利する大きな要因となりました。その意味ではブッシュ勝利に大きく貢献したといえます。
では今回リバタリアン党がどのような影響を及ぼすのか。まず、当然のことながらリバタリアンは保守主義者であり、共和党に極めて近い関係にあります。
しかも、候補者であるジョンソンとウェルドは、実績のある政治家であり、第3党候補者としてはかなりまともです。したがって、反トランプの共和党員を大きく惹きつけるでしょう。トランプにとっては大きな逆風になります。
また、6月12日にはフロリダ州オーランドで銃乱射事件、7月5日～7日にはルイジアナ、ミネソタ、テキサスで黒人と警察官の射殺事件がありました。こうした突発的な事件も、発生した場所が選挙戦においてどのような位置を占めているのかを見ることが重要となります。
最後に、忘れてはいけないのは、大統領選と同時に実施される連邦議会選挙です。
現在、共和党が上下両院で多数を占めていますが（上院54/100、下院246/435）、共和党が分裂の危機に瀕する中でどうなるのか。改選期を迎えるティー・パーティー議員がどうなるのかといった点が注目されます。
なお、みんみんさんから、共和党は傍流政党といいながら、なぜ議会で多数派を占めているのかという質問をいただきました。
共和党が票を伸ばした大きな理由は、選挙区割りが都市よりも地方に比重が大きく共和党有利であること、また、与党（大統領の政党）に不利に働く中間選挙が2回（10年、14年）続いたことです（12年選挙では民主党が票を伸ばし、上院では過半数をとっています）。
さらに、この見立ては将来の人口動態をふまえたものである点もご留意下さい。
とりあえず大統領選の注目点シリーズはここでいったん終えて、あとは追い追い最新の状況を取り上げることにします。
ただ、ここでまとめた基本的な視角をきちんと理解していれば、新しい情報が出てきてもポイントはおさえられます。なにごとも大事なのは基本なので、何度も立ち返って読んでいただければと思います。
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8 comments on “米国大統領選の注目点⑤：第三党の出現、議会選挙”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
トランプの副大統領候補にインディアナ州のマイクペンスの名前が出てきましたね。
さて、JDさん。
優秀でお若い（グッチーセミナーで拝見しましたｗ）貴方から見て参議院選、都知事選どのように見えたのでしょうか？
著名人が政治に参加することについて、選挙システム、などなど。
大ざっぱな話ですいません、本当は朝まで話を伺ってみたいのですがそうもいかなそうなので(笑)。
一度取り上げて頂けませんか？
仏ニースでトラックが群衆に突っ込む、70人死亡
犯人を警官が射殺 だんだん犯人も警官も荒っぽくなってきました
結局、軍や警察が武器をエスカレートすると、犯人も同じように武器を
エスカレートしてきて、いたちごっこですね
犯人の詳細が発表されませんが、仕事に不満のフランス人か、移民か
移民の２，３世か 癌の巣をたたいたら、転移しはじめた？
トランプを押し込めるだけでなくて、オバマ・ヒラリーも討論して
グローバリズムのもたらした課題解決策のもっと、まともなのを
提案してほしいですね
トランプが、日本車への３８％課税とかいってるようですが
外務省もケネディ大使に相談して、討論の機会をつくったほうがいいですね
サンダースの、関税への意見も伝わってきませんが、各候補の対日政策の
詳細も御願いします
一瞬、オバタリアンもでてきたかと（笑）
トルコはアジア扱いでＪＤの分掌範囲ですか？
強権で掌握してるのかと思いましたが、軍は欧米、イスラムどちらに
つこうとしてるのですか？
鎮圧されるかもしれないけど不満が溜まってたのは事実で困りましたね
ＥＵも困るでしょう？
分かりました。
専門外ですが、一つの見方を述べてみたいと思います。
少しお待ち下さい。
講演、お聞き下さったとのこと、ありがとうございます。
9月の講演にも出ることを考えていますので、またよろしくお願いいたします。
そのあとの懇親会でお話しても良いかもしれません（笑）。
トルコは中東ですが、ずっとウォッチしています。
このHPでもたくさん記事を書いていますので、よろしければご覧下さい。
今回のクーデター未遂は詳しく取り上げたいと思っています。
東京都知事選挙もアメリカ大統領選挙のように副知事候補も一緒に出せばいいのにね。特に鳥越さんなんか。
石原さんの時の猪瀬さんのような人見つけられればかなり違うと思うけど。
アメリカ大統領選挙、個人的には1964年のゴールドウォーターさんや1980年のカーターさんのときのような議会選挙も巻き込むレベルのランドスライドがあるんじゃないかとちょっと期待してるのですが。
そして、銃規制が一気に進むことを夢見てるけど、どうなるかなあ。
ただ、本選挙、低投票率にならなければいいなあ。まだまだ、先の話だけど。
詳しくお願いします！
自作自演という話もありますが…
なんにしても、この短期間に裁判官2800人と他にも多くの人間を
どうやって特定して拘束していくのか、事後対応で出来るはずもなく