世界情勢ブリーフィング https://guccipost.co.jp/blog/jd 世界情勢の読み解き方を解説します。 Sun, 24 Mar 2024 15:00:00 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=3.3.1 今週の動き(3/24~30)ロシア大統領選、モスクワ銃撃テロ、政府閉鎖の回避とウクライナ支援、ロシア・ウクライナ戦争、RFKジュニア https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10784 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10784#comments Sun, 24 Mar 2024 15:00:00 +0000 JD https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10784 続きを読む]]> メジャーリーグ開幕戦、大谷翔平、山本由伸、ダルビッシュ、松井祐樹と次々に日本人スター選手が現れて眼福でしたが(山本選手は残念な結果でしたが、次回に期待です)、大谷選手の通訳の水原一平さんの突然のスキャンダル。好事魔多しといおうか、大谷選手の今後が心配ですね・・とにかく選手としてのキャリアに影響が出ないことを祈るのみです。

まだ寒い日も続きますが、春の陽気も感じられるようになってきました。春と言えば、グッチーポストの「天然真鯛の炊き込みご飯」が先週からスタートしました!ぜひ編集部からのご案内をご覧になって下さい。

【目次】

1.先週の動き
(1)ロシア大統領選挙とモスクワ銃撃テロ
(2)政府閉鎖の閉鎖とウクライナ支援法案
(3)ロシア・ウクライナ戦争の展望
2.今週の動き
 ● RFJジュニアの副大統領候補発表
3.近況報告
4.あとがき

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先週の動き
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3/17(日)
・ロシア大統領選挙(最終日)(プーチン大統領が5選)

3/18(月)
・米・イスラエル首脳電話会談
・バイデン大統領と連邦議会の民主党・共和党の指導部が24会計年度(23年10月〜24年9月)の予算案で暫定合意
・NY州地裁のトランプ前大統領に対しトランプ・オーガニゼーションの金融詐欺で3億5,490万ドルの罰金を科した判決について、同前大統領の代理人弁護士が控訴に必要な4億5,400万ドルの保証金を確保できないとして、州高裁に保証金の免除を要請
・イスラエルとハマスの停戦交渉の再開(ドーハ)
・イスラエル軍がガザのシファ病院を襲撃
・第3回民主主義サミット(ソウル、~20日)
・中国恒大集団の中核子会社である恒大地産集団が売上高の虚偽記載で41億7,500万元の罰金処分を科されると発表

3/19(火)
・米連邦最高裁がテキサス州の警察が不法移民を逮捕できると定めた州法の施行を容認する判断(同日夜、米連邦控訴裁が同州法の施行を差し止め)
・トランプ前大統領が妊娠15週前後以降の人工妊娠中絶の禁止を支持する考えを示唆
・米大統領選挙予備選(アリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州、カンザス州、オハイオ諸島)
・FOMC(~20日)
・香港の立法会が国家安全条例案を可決
・イスラエルのネタニヤフ首相が国会の外交国防委員会でガザ最南部ラファに地上侵攻する決意を表明

3/20(水)
・サリバン大統領補佐官がキーウを訪問(ゼレンスキー大統領と会談)
・ブリンケン国務長官とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会談(ジェッダ)
・米環境保護局(EPA)が27〜32年の排出ガス規制の最終案を発表
・全米鉄鋼労働組合(USW)が大統領選でのバイデン大統領への支持を発表
・印ロ、印・ウクライナ首脳電話会談
・イスラエルのネタニヤフ首相が国民向けの演説でラファへの地上作戦について説明
・アイルランドのバラッカー首相が辞意を表明

3/21(木)
・ブリンケン国務長官とエジプトのシシ大統領が会談(カイロ)
・中国の王滬寧全国政協主席と北朝鮮の金成男・朝鮮労働党国際部長が会談(北京)
・EU首脳会議(ブリュッセル、~22日)
・ポルトガルのレベロデソウザ大統領が社会民主党のモンテネグロ党首を首相に指名

3/22(金)
・ブリンケン国務長官とイスラエルのネタニヤフ首相が会談(テルアビブ)
・米国のつなぎ予算の期限
・米共和党のマージョリー・テイラー・グリーン議員がジョンソン下院議長の解任を求める動議
・国連安保理が米国提案のガザでの即時停戦を呼び掛ける決議案を否決
・モスクワ郊外のクラスノゴルスクのコンサートホールで銃乱射事件
・EUがロシアの反政府活動家ナワリヌイの獄死に関与したとして33人と2団体への制裁を発表

3/23(土)
・米国で24会計年度の歳出法6本が成立
・香港の国家安全条例の施行
・ロシアのプーチン大統領がモスクワ郊外の銃乱射事件についてテレビ演説
・スロバキア大統領選挙

●ロシア大統領選挙とモスクワ銃撃テロ

ロシア大統領選挙が行われ、プーチン大統領が得票率87.28%(7,627万票)で大勝しました。投票率は77.49%に上り、いずれも過去最高となりました。予想されたことですが、前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおりでした。

「ロシア大統領選挙」(3/18)

その数日後、モスクワ郊外のクラスノゴルスクの音楽ホール「クロッカス・シティ・ホール」で銃乱射事件が発生し、当局によると133人が死亡しました。近年ロシアで発生したテロ事件の中で最大規模の犠牲者を出す惨事になりました(04年の北オセチア共和国ベスランの学校占拠事件では330人以上の人質が死亡)。

「イスラム国」系のアマーク通信は「イスラム国ホラサン州(IS-KP)」の犯行声明を伝え、実行犯だとする4人の写真を公開しました。一方、プーチン大統領は国営テレビで演説し、実行犯とみられる4人を含む11人の容疑者を拘束したと発表しました。彼らは逃亡をはかり、ウクライナに向けて移動していたとして、ウクライナの関与を示唆しました。

ウクライナは一切の関与を否定しました。米国のホワイトハウスのカービー戦略広報担当調整官も、現時点ではウクライナの関与を示す情報はないと述べました。

今回のロシア大統領選とモスクワ郊外での銃撃テロ事件の意義について、今後のロシア政治とウクライナ戦争に与える影響に重点を置いて解説します(※メルマガで解説)。

●政府閉鎖の回避とウクライナ支援法案

米国で24会計年度(23年10月〜24年9月)の歳出法12本のうち未成立だった6本が成立しました。つなぎ予算はその前日に期限を迎えていましたが、翌日は土曜でほとんどの政府機関が動いていなかったため、政府閉鎖は事実上回避されました。

歳出の総額は1.2兆ドルで、共和党のジョンソン下院議長と民主党のシューマー上院院内総務が合意した内容におおむね沿ったものでした。紆余曲折はありましたが、最終的には以下の記事で予想したとおりの展開になりました。

「つなぎ予算の期限(+ウクライナ支援)」(2/26)
 
ただし下院では共和党の保守強硬派を中心に半数以上の議員が反対票を投じました(賛成286、反対134)。共和党の保守強硬派の代表格であるマージョリー・テイラー・グリーン下院議員がジョンソンの解任動議を提出しました。

今回の歳出法の成立の意義を解説します。特にジョンソンの解任の可能性とウクライナ支援法案の見通しについて詳しく述べます(※メルマガで解説)。

●ロシア・ウクライナ戦争の展望

ロシアのウクライナ侵攻は先月に3年目に突入しました。ウクライナ軍の夏期の反転攻勢は大きな戦果を上げることができず、戦況はロシア軍が再び攻勢を強める局面にシフトしています。

前項ではロシア大統領選、モスクワ郊外での銃撃事件、米国のウクライナ支援法案の見通しについて解説しました。これらの最新の動きを踏まえつつ、ロシア・ウクライナ戦争の今後のポイントについて解説します(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※RFKジュニアの副大統領候補発表など。メルマガで解説。)

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます(※メルマガをご覧下さい)。

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あとがき
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潜水服姿のモディ・インド首相、海中で祈り 水没したとされる寺院の跡地を訪問(2月29日付YouTube・ロイター)

モディ首相、73歳ですが、元気ですね。さすがにボンベを背負ってダイビングというわけではなく、潜水服で、何人ものダイバーに支えられていますが・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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https://guccipost.co.jp/blog/jd/?feed=rss2&p=10784 0
今週の動き(3/17~23)トランプとバイデン再対決、TikTok禁止法案、バイデン・民主党とネタニヤフ、ロシア大統領選 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10781 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10781#comments Sun, 17 Mar 2024 15:00:00 +0000 JD https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10781 続きを読む]]> 少し前に雪が降ったかと思ったら、先週末は20度を超える暑さに。そろそろ桜の開花も始まるようですね。慌ただしい日々が続いていますが(詳しくは「近況報告」で述べます)、3月の後半戦もしっかり頑張っていきたいと思います。

【目次】

1.先週の動き
(1)トランプとバイデンの再対決
(2)TikTok禁止法案の下院可決
(3)バイデン政権・民主党とネタニヤフ
2.今週の動き
 ● ロシア大統領選
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき

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先週の動き
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3/10(日)
・中国の第14期人民政治協商会議(政協)第2回会議の閉幕(北京)
・ハンガリーのオルバン首相が公営放送のインタビューで3月8日のトランプ前大統領との会談を説明
・ポルトガル総選挙(1位社会民主党、2位社会党、3位シェーガ)
・ラマダン(~4/14)
・アカデミー賞授賞式(ハリウッド)

3/11(月)
・バイデン大統領が25会計年度(24年10月~25年9月)の予算教書を公表
・米国家情報長官室(ODNI)が世界的な脅威に関する年次報告書を公表(上院情報委員会が公聴会を開催、ヘインズ国家情報長官、バーンズCIA長官らが証言)
・トランプ前大統領がCNBCのインタビューで再選後の政策を説明
・中国の第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の閉幕(北京)
・中国 ロシア、イランの海上合同軍事演習(オマーン湾、~15日)
・北朝鮮の朴明浩外務次官とモンゴルのフレルスフ大統領が会談(ウランバートル)
・ロシアのニジニーノブゴロド州でドローンによる製油所への攻撃
・スウェーデンのNATO加盟式典(ブリュッセル)
・ハイチのアンリ首相が辞意を表明

3/12(火)
・米・ポーランド首脳会談(ワシントンDC)
・バイデン大統領と全米トラック運転手組合(チームスターズ)執行部が会談(ワシントンDC)
・サリバン大統領補佐官がウクライナへの3億ドルの軍事支援を発表
・米下院司法委員会でハー元特別検察官がバイデン大統領の機密文書持ち出し問題について証言
・米大統領選挙予備選(ジョージア州、ミシシッピ州、ワシントン州、ハワイ州、北マリアナ諸島)(民主党はバイデン大統領、共和党はトランプ前大統領が過半数の代議員を獲得)
・台湾の蕭美琴・次期副総統が訪米中とWSJが報道
・ロシア軍がウクライナのドネツク州のアウディーイウカの南西にある集落を制圧したと発表
・ロシアのベルゴロド州とクルスク州でウクライナ側から攻撃があったとロシア国防省が発表(ロシア人の武装勢力「ロシア義勇軍団」が攻撃を発表)
・ロシアのベルゴロド州、リャザン州、レニングラード州でドローンによる製油所等への攻撃

3/13(水)
・米下院がTikTok禁止法案を可決
・オランダの自由党のウィルダース党首が首相就任を断念する意向を表明

3/14(木)
・バイデン大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収に関する声明
・ハリス副大統領がミネソタ州セントポールの人工妊娠中絶施設を視察
・米国務省がヨルダン川西岸でパレスチナ人住民への暴力に関与したユダヤ人入植者3人と2団体を制裁対象に追加
・米民主党のシューマー上院院内総務が議会演説でイスラエルのネタニヤフ首相に早期に総選挙の実施を要求
・NY州の検察がトランプ前大統領の不倫の口止め料支払いに関する業務記録の改竄容疑の事件の3月25日に予定される初公判の最長30日間の延期を受け入れると表明
・NATOが23年の年次報告書を公表
・IPEF閣僚会合(オンライン)
・スペースXがテキサス州の宇宙基地から史上最大のロケット「スターシップ」を打ち上げ
・中国漁船が金門島付近の海域で転覆
・中国四川省の西昌衛星発射センターが3月13日のロケット「長征2号丙」と「遠征1号S」による衛星打ち上げの失敗を発表
・パレスチナ自治政府のアッバス議長がパレスチナ投資基金のムハンマド・ムスタファ総裁を首相に指名

3/15(金)
・米・アイルランド首脳会談(ワシントンDC)
・バイデン大統領がシューマー上院院内総務の演説を支持
・NY州地裁が3月25日に予定していたトランプ前大統領の不倫の口止め料支払いに関する業務記録の改竄容疑の事件の公判を30日間延期
・中国海警局が金門島付近の海域でパトロールを行ったと発表
・ロシア大統領選挙(~17日)
・独仏ポーランド首脳会談(ベルリン)
・イスラエルのネタニヤフ首相がガザ最南部ラファへの攻撃計画を承認

3/16(土)
・中国海警局が金門島付近の海域でパトロールを行ったと発表
・ロシアのベルゴロド州とサマラ州でウクライナ側から攻撃があったとロシア国防省が発表

●トランプとバイデンの再対決

ジョージア、ミシシッピ、ワシントンの3州で予備選が開催され、トランプ前大統領とバイデン大統領がそれぞれ共和党と民主党の大統領候補指名争いにおいて過半数の代議員を獲得しました。

これにより大統領選は再びトランプとバイデンの対決になることが確定しました。直近の動きを踏まえて、今後の展望についてあらためてコメントします(※メルマガで解説)。

●TikTok禁止法案の下院可決

米連邦下院がTikTokの米国内での利用を禁止できる法案を可決しました(賛成352、反対65)。中国の親会社バイトダンスに対し、6か月以内にTikTokの議決権株式を売却しなければ、米国でのアプリ配信を禁止するとしています。

バイデン大統領は、この法案が上院で可決されればすぐに署名すると述べました。一方、トランプ前大統領は、大統領だったときにはバイトダンスの排除に動いていましたが、下院での可決の直前には「TikTokがなければフェイスブックをより強くしてしまう」と述べ、かつての強硬姿勢から一転してTikTokを擁護するかのような姿勢を見せました。

今回の法案可決の意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

●バイデン政権・民主党とネタニヤフ

民主党のチャック・シューマー上院院内総務がガザ戦争に対するイスラエルのアプローチを批判する演説の中で、ネタニヤフ首相を公然と批判しました。ハマス、パレスチナ自治政府のアッバス議長、極右のイスラエル人と並べて、ネタニヤフを和平に対する「4つの障害」の一つと呼び、早期に総選挙を実施することでイスラエルの民意を問うべきだと主張しました。

バイデン大統領は、シューマーの演説は多くの米国民が共有する深刻な懸念を表明したものであり、良い演説だったとして、支持する意向を表明しました。演説内容は事前に知らされていたとも述べました。

シューマーの発言は、驚くべき内容を含んでおり、米国のイスラエル・ネタニヤフに対する現在の考え方を読む上で重要なヒントを提供するものでした。その意味について解説します。イスラエルのガザでの軍事作戦と停戦の展望についてもあわせてコメントします(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※ロシア大統領選挙など。メルマガで解説。)

ロシア・ウクライナ戦争の展望についても書く予定だったのですが、長くなってしまったので次回以降に取り上げます。

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今週の一冊
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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します(※メルマガをご覧下さい)。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます(※メルマガをご覧下さい)。

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あとがき
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「オッペンハイマー」が7冠、米アカデミー賞 平和へのメッセージ伝えるスピーチも(3月11日付BBC)

日本の2作品の受賞、ウクライナ映画の初受賞、ロバート・ダウニー・ジュニアエマ・ストーンの人種差別を疑われる行動(おそらく誤解のようですが)、ジミー・キンメルのトランプ前大統領の批判など、見どころが多かった今年のアカデミー賞ですが、最もインパクトがあったのは・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。 ]]> https://guccipost.co.jp/blog/jd/?feed=rss2&p=10781 0 今週の動き(3/10~16)一般教書演説、スーパーチューズデー、トランプ立候補の最高裁判決、全人代 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10776 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10776#comments Sun, 10 Mar 2024 15:00:00 +0000 JD https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10776 続きを読む]]> 近況報告で書きますが、先週は公私ともに大変慌ただしい一週間でした。今週もバタバタしそうですが、メルマガはしっかり配信しますのでよろしくお願いします。

それにしても株高はいつまで続くのでしょうか、ぐっちーさんにお聞きしたいものですが、ここはメルマガの後継者たるSaltさんのお見立てに私も頼りたいところです。

【目次】

1.先週の動き
(1)一般教書演説
(2)スーパーチューズデー
(3)トランプの立候補を認める最高裁判決
(4)全人代
2.今週の動き
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき

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先週の動き
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3/3(日)
・米大統領選挙・共和党のワシントンDC予備選(ヘイリー元国連大使が勝利)
・パキスタン下院が与党PML-Nのシャバーズ・シャリフ党首を首相に選出
・ハイチが首都ポルトープランスを含む地域に非常事態宣言

3/4(月)
・ハリス副大統領とイスラエルの戦時内閣メンバーであるガンツ前国防相が会談(ワシントンDC)
・米韓合同軍事演習「フリーダムシールド」(~14日)
・米連邦最高裁がトランプ前大統領のコロラド州での大統領選の共和党予備選への立候補資格を認める判決
・米大統領選挙・共和党のノースダコタ州党員集会(トランプ前大統領が勝利)
・中国の第14期人民政治協商会議(政協)第2回会議の開幕(北京)
・仏議会が人工妊娠中絶の自由を明記する憲法改正案を可決
・IAEA理事会(ウィーン、~8日)

3/5(火)
・米大統領選挙・スーパーチューズデー(アラバマ、アラスカ、アーカンソー、カリフォルニア、コロラド、メイン、マサチューセッツ、ミネソタ、ノースカロライナ、オクラホマ、テネシー、テキサス、ユタ、バーモント、バージニア、米領サモア)(トランプ前大統領が14州、バイデン大統領が15州で勝利、ヘイリー元国連大使とフィリップス下院議員が撤退を表明)
・中国の第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の開幕(北京、~11日)
・ウクライナ軍の水上ドローンがクリミア半島近海のケルチ海峡でロシア黒海艦隊の哨戒艇「セルゲイ・コトフ」を撃沈したとウクライナ国防省が発表
・イスラエルとハマスの停戦交渉(カイロ)

3/6(水)
・ウクライナ・ギリシャ首脳会談(オデーサ)(会談場所近くでロシア軍のミサイルが着弾)
・豪・ASEAN特別首脳会議(メルボルン、~6日)

3/7(木)
・バイデン大統領の一般教書演説(ワシントンDC)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がザルジニー前総司令官の駐英大使任命を発表
・中国の李輝ユーラシア事務特別代表がウクライナを訪問
・スウェーデンがNATO加盟を発表
・ECB理事会(フランクフルト)

3/8(金)
・米国が24会計年度(23年10月〜24年9月)の歳出法6本が成立
・ウクライナ・トルコ首脳会談(イスタンブール)

●バイデンの一般教書演説

バイデン大統領が一般教書演説を行いました。通常であれば1月に行われるものですが、延期され、スーパーチューズデーの翌日という異例のタイミングになりました。

前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおり、ここでどのようなパフォーマンスを見せるかはバイデンの今後にとって重要な意味がありました。私なりの評価と今後に向けてのポイントをお伝えします(※メルマガで解説)。

「バイデンの一般教書演説」(3/4)

●スーパーチューズデー

米大統領選はスーパーチューズデーを迎え、15州と米領サモア(民主党のみ)で予備選と党員集会が開催されました。

予想どおり、トランプ前大統領が14州、バイデン大統領が15州で勝利し(トランプはワシントンDC、バイデンは米領サモアのみ敗北)、共和党のニッキー・ヘイリー元国連大使と民主党のディーン・フィリップス下院議員は撤退を表明しました。これでトランプ対バイデンの構図は事実上確定しました。

今回のスーパーチューズデーの意義を解説した上で、今後の大統領選の展望について最新の見通しをお伝えします(※メルマガで解説)。

●トランプの立候補を認める最高裁判決

米連邦最高裁がトランプ前大統領のコロラド州での大統領選の共和党予備選への立候補資格を認める判決を言い渡しました。全会一致で、その理由は、憲法修正14条3項によって候補者を除外できるのは連邦議会だけであり、州議会にその権限はないというものでした。

全会一致と理由付け含め、以下の記事で述べたとおりの展開でしたが、コメントを補足します(※メルマガで解説)。

「トランプの免責特権と大統領選出馬資格」(2/12)

●全人代

中国の第14期全国人民代表大会(全人代)の第2回会議が開幕しました。

李強首相は24年の実質経済成長率の目標を「5%前後」とし、23年の目標と同水準に据え置きました。また、開幕の前日、報道官が全人代閉幕後に例年行われていた首相の記者会見は今年から実施しないと発表しました。

全人代は今週閉幕しますが、現時点でのコメントを述べます(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※メルマガで解説。)

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今週の一冊
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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します(※メルマガをご覧下さい)。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます(※メルマガをご覧下さい)。

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あとがき
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漫画家の鳥山明さんが死去、68歳 「ドラゴンボール」で世界的人気(3月8日付BBC)
ドラゴンボールは「僕にしては、奇跡的な漫画」 鳥山明さん10年前のインタビュー(3月8日付朝日新聞)

鳥山明さんの訃報。世界中で大きなニュースになりました。まさに地球規模、歴史に残るレベルの偉大なクリエイターであったことをあらためて実感しました(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。 ]]> https://guccipost.co.jp/blog/jd/?feed=rss2&p=10776 0 今週の動き(3/3~9)ミシガン州予備選、トランプ免責特権、政府閉鎖の回避、イスラエルとハマスの停戦交渉、スーパーチューズデー、一般教書演説 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10772 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10772#comments Sun, 03 Mar 2024 15:00:00 +0000 JD https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10772 続きを読む]]> 先週最大のニュースは大谷翔平選手の結婚発表でしょうか。すべてもっていかれた感がありましたね(笑)。あれだけメディアに密着されながらまったく兆候が見えなかったのもすごいと思います。お相手がどんな方なのか気になってしまいますが、とにかくおめでとうございます。

【目次】

1.先週の動き
(1)ミシガン州予備選
(2)トランプの免責特権の最高裁審理
(3)政府閉鎖の回避
(4)イスラエルとハマスの停戦交渉
2.今週の動き
(1)スーパーチューズデー
(2)バイデンの一般教書演説
3.今週の映画
4.近況報告
5.あとがき

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先週の動き
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2/25(日)
・チャールズ・コークが設立した保守系政治団体「繁栄のための米国民(AFP)アクション」が大統領選に出馬している共和党のヘイリー元国連大使への支援を停止するとの報道
・中国海警局が金門島付近の海域でパトロールを行ったと発表
・ウクライナのゼレンスキー大統領が記者会見(ウクライナ軍の死者数は3万1,000人と発表)
・ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長がナワリヌイの死因は血栓と発言
・パレスチナ自治政府のシュタイエ首相が辞意を表明
・米空軍の関係者が在米イスラエル大使館前でイスラエルへの抗議のため焼身自殺
・ベラルーシ議会選挙(与党ベラヤ・ルスが大勝)
・カンボジア上院選挙(与党人民党が大勝)

2/26(月)
・米国防総省がオースティン国防長官の入院に関する報告書を公表
・米共和党全国委員会のマクダニエル委員長が辞任を発表
・中国全人代の常務委員会(北京、~27日)
・ロシア軍がドネツク州のラストチキネ、シェヴェルネ、ステポヴェの3つの集落を制圧
・仏主催のウクライナ支援に関する国際会議(パリ)
・ハンガリー議会がスウェーデンのNATO加盟を承認
・WTO閣僚会議(アブダビ、~3/1)
・ツバル議会がフェレティ・テオ元検事総長を新首相に選出

2/27(火)
・米国がイスラエルに対し米国供与の武器を使用する際、国際法を順守することを誓約する書面を3月中旬までに提出するよう要請
・米大統領選挙・ミシガン州予備選(共和党はトランプ前大統領、民主党はバイデン大統領が勝利)
・米国、タイ主導の多国間合同軍事演習「コブラゴールド」(タイ、~3/10)
・中国全人代の常務委員会最終日(国家秘密保護法案を可決、秦剛前外相の全人代代表の辞任を発表)(北京)
・ウクライナのゼレンスキー大統領とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会談(リヤド)

2/28(水)
・バイデン大統領がウォルター・リード軍医療センターで定期健診
・米連邦最高裁が21年1月の連邦議事堂襲撃事件に関するトランプ前大統領の起訴について大統領の免責特権に関する審理を行うと発表
・イリノイ州クック郡の巡回裁判所がトランプ前大統領の同州での大統領選の共和党予備選出馬への立候補資格を憲法修正14条3項に基づき否定する判決
・米共和党のマコーネル上院院内総務が11月に院内総務を退任すると表明
・米下院監視・司法委員会の非公開の公聴会でハンター・バイデンが証言
・G20財務相・中銀総裁会議(サンパウロ、~29日)

2/29(木)
・バイデン大統領とトランプ前大統領がテキサス州のメキシコ国境を訪問
・バイデン大統領が中国の情報通信技術を利用しているコネクテッドカーの安全保障上のリスクの調査をレモンド商務長官に指示(米商務省が規制策提案事前広告を発表)
・米軍事委員会でオースティン国防長官が証言
・アラバマ州議会が体外受精を実施する医療関係者や患者を法的に保護する法案を可決
・台湾の国民党の夏立言副主席と中国国務院台湾事務弁公室の宋濤主任が会談(上海)
・ロシアのプーチン大統領の年次教書演説(モスクワ)
・イスラエル軍がガザ北部で支援物資を待つ住民を攻撃し110人以上が死亡したとガザの保健当局が発表
・豪比首脳会談(キャンベラ)

3/1(金)
・米国で3月8日と22日までのつなぎ予算が成立
・米中央軍がフーシ派の地対空ミサイル1発を攻撃したと発表
・ロシアの反政府活動家ナワリヌイの葬儀(モスクワ)
・イラン議会選挙

3/2(土)
・米軍がガザの上空から3万8000食分の食料を投下したと発表
・米大統領選挙・共和党のアイダホ州、ミズーリ州党員集会(トランプ前大統領が勝利)
・中国の李輝ユーラシア事務特別代表がロシア、ポーランド、ウクライナ、ドイツ、フランスを訪問
・フーシ派がイエメン沖で貨物船を攻撃し沈没させたとイエメン暫定政府が発表

●ミシガン州予備選

ミシガン州予備選が開催されました。民主党と共和党それぞれの結果(得票率と獲得した代議員数)は以下のとおりでした。

(民主党)
1 ジョー・バイデン 81.1% 115
2 支持候補なし   13.2%  2

(共和党)
1 ドナルド・トランプ  68.1% 12
2 ニッキー・ヘイリー  26.6%  4

また、共和党はアイダホ州、ミズーリ州、ミシガン州でも党員集会を開催しました(ミシガン州は予備選と党員集会の両方を実施)。これらの州でもトランプが圧勝し、すべての代議員(それぞれ54、32、39)を獲得しました。

今回の予備選の結果が意味するものを解説します(※メルマガで解説)。

●トランプの免責特権の最高裁審理

米連邦最高裁が21年1月の連邦議事堂襲撃事件(Jan 6)に関するトランプ前大統領の起訴について、トランプが主張する大統領の免責特権に関する審理を行うと発表しました。4月22日の週に口頭弁論を実施するとしています。

以下の記事で述べたとおり、最高裁が本件の審理を行うことは予想されていました。しかし、ここで発表された審理日程は驚きでした。

「トランプの免責特権と大統領選出馬資格」(2/12)
 
今回の最高裁の決定は大統領選の見通しに大きな影響を与える可能性があります。そのポイントを解説します(※メルマガで解説)。

●政府閉鎖の回避

米上下両院が新たなつなぎ予算を可決し、バイデン大統領が署名して、通年の歳出法案を成立させるまでの期限が3月8日と22日まで延長されました。以下の記事で述べたとおりの展開でした。

「つなぎ予算の期限(+ウクライナ支援)」(2/26)
 
今後の展開についても上記記事で述べたとおりですが、少しだけ補足します(※メルマガで解説)。

●イスラエルとハマスの停戦交渉

イスラエルとハマスの停戦交渉が続けられていますが、イスラエル軍がガザ北部で支援物資を待つ住民を攻撃し、110人以上が死亡し、760人が負傷したたとガザの保健当局が発表しました(イスラエルは攻撃を否定)。こうした状況を受け、米軍はガザの上空から3万8,000食分の食料を投下したと発表しました。

停戦の展望については前回の記事(以下のリンク参照)で解説しましたが、最新の動きを踏まえ、あらためてコメントします(※メルマガで解説)。

「イスラエルのガザ政策」(2/26)
 
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今週の動き
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(※スーパーチューズデー、バイデンの一般教書演説など。メルマガで解説。)

※イラン議会選挙については次回以降に取り上げます。

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今週の映画
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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します(※メルマガをご覧下さい)。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます(※メルマガをご覧下さい)。

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あとがき
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大赤字、続編未定・・「VIVANT」が海外で大コケの理由 「幽☆遊☆白書」に“惨敗”で戦略練り直しか(2月17日付デイリー新潮)

遅ればせながらドラマ『VIVANT』を見始めました。まだ途中ですが、評判どおり面白いです。海外ロケやアクションシーンは迫力があって、俳優陣も豪華ですし、テンポも良いので、楽しく見られます。しかし・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。 ]]> https://guccipost.co.jp/blog/jd/?feed=rss2&p=10772 0 バックナンバー(2024年2月) https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10764 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10764#comments Thu, 29 Feb 2024 23:00:00 +0000 磯部副編集長 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10764 続きを読む]]> 2月のバックナンバーです。

最近登録された方で、過去の記事も読んでみたい、と思った方はぜひご覧下さい。

先月から新コーナー「今週の一冊」「近況報告」も始まりました!

2/5 今週の動き(2/4~10)
 ・米国の親イラン武装勢力への報復攻撃
 ・イスラエルとハマスの停戦交渉
 ・EUのロシア凍結資産の活用
 ・パキスタン総選挙
 ・テイラー・スウィフト

2/12 今週の動き(2/11~17)
 ・ザルジニー総司令官の解任
 ・タッカー・カールソンのプーチンインタビュー
 ・トランプの免責特権と大統領選出馬資格
 ・バイデンの不起訴
 ・パキスタン総選挙
 ・インドネシア大統領選挙
 ・ドラマ『不適切にもほどがある!』

2/19 今週の動き(2/18~24)
 ・ナワリヌイ死去
 ・イスラエルとハマスの停戦交渉
 ・トランプ裁判
 ・インドネシア大統領選挙
 ・今週の一冊
 ・近況報告
 ・スーパーボウル

2/26 今週の動き(2/25~3/2)
 ・サウスカロライナ州予備選
 ・トランプの資金状況と中絶問題
 ・イスラエルのガザ政策
 ・つなぎ予算の期限(ウクライナ支援)
 ・今週の一冊
 ・近況報告
 ・長音符の表記

なお、各記事の概要はHPの該当日に掲載しています。

配信はこちらからお願いします。
 
過去のバックナンバーはこちらをご覧ください。 ]]> https://guccipost.co.jp/blog/jd/?feed=rss2&p=10764 2 今週の動き(2/25~3/2)サウスカロライナ州予備選、トランプの資金と中絶問題、イスラエルのガザ政策、つなぎ予算の期限、長音符の表記 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10754 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10754#comments Sun, 25 Feb 2024 15:00:00 +0000 JD https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10754 続きを読む]]> 週前半は春のような陽気になったと思ったら、後半はまた真冬に逆戻り。東京でも雪やみぞれが見られました。風邪などひかぬよう、暖かくお過ごしください。

先週から「今週の一冊」「近況報告」という新コーナーを始めました。内容がこれまで以上に盛り沢山になってきたので、あらかじめ目次をお伝えします。

1.先週の動き
 ●サウスカロライナ州予備選
 ●トランプの資金状況と中絶問題
 ●イスラエルのガザ政策
2.今週の動き
 ●つなぎ予算の期限(+ウクライナ支援)
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき

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先週の動き
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2/18(日)
・米中央軍が2月17日にフーシ派の支配地域で移動式対艦巡航ミサイル3発、無人潜水艇1隻、無人艇1隻に対して計5回の攻撃を実施したと発表
・フーシ派がイエメン沖のバブ・エル・マンデブ海峡で英国で登録されたベリーズ船籍の貨物船を攻撃
・イスラエルのネタニヤフ政権がパレスチナ国家の一方的な承認に反対するとの決定を発表
・タイのタクシン元首相が仮釈放

2/19(月)
・米大統領の日(米市場休場)
・米商務省がCHIPS法に基づくグローバルファウンドリーズ社の半導体製造施設への15億ドルの支援を発表
・フーシ派が紅海で米国の船舶2隻を攻撃したと発表
・中国の王毅外相とスペインのサンチェス首相が会談(マドリード)
・中国海警局が金門島付近の海域で台湾の観光船に立ち入り検査
・イスラエルのガンツ前国防相(戦時内閣のメンバー)がハマスが人質全員を3月10日までに解放しなければガザ最南部ラファへの侵攻を開始すると発言
・EU外相理事会(ブリュッセル)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がハリキウ州のクピャンスクを視察
・ウクライナに亡命したロシア軍パイロットがスペインで死亡したとウクライナ国防省が発表
・日・ウクライナ経済復興推進会議(東京)
・岸田首相とウクライナのシュミハリ首相が会談(同)

2/20(火)
・ロシアのショイグ国防相がプーチン大統領にウクライナのアウディーイウカ制圧を報告
・ロシアのプーチン大統領が北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記にロシア製の専用乗用車を贈呈したと朝鮮中央通信が報道
・国連安保理がガザでの人道的停戦を求める決議案を否決(米国が拒否権発動)

2/21(水)
・バイデン政権が15万3,000人の連邦学生ローン(12億ドル)の免除を発表
・バイデン大統領が港湾のサイバー防衛強化に関する大統領令に署名
・米下院監視・司法委員会でジェームズ・バイデンが証言
・G20外相会合(リオデジャネイロ、~22日)
・中国の王毅外相とフランスのマクロン大統領が会談(パリ)
・英国がナワリヌイが収監されていた北極圏の刑務所の所長ら6人への制裁を発表
・イスラエル国会がパレスチナ国家の一方的な承認に反対するとのネタニヤフ政権の決定を支持

2/22(木)
・バイデン大統領がナワリヌイの妻ユリア氏と面会(サンフランシスコ)
・米下院中国特別委員会のマイク・ギャラガー委員長(共和党)ら超党派の議員団と台湾の頼清徳次期総統が会談(台北)
・保守政治行動会議(CPAC)(ワシントンDC、~24日)
・英国がロシアへの追加制裁を発表
・イスラエルのネタニヤフ首相がガザの統治方針をまとめた文書を戦時内閣に提示
・米国の宇宙企業インテュイティブ・マシンズの開発した無人の月着陸船「ノバC(オデュッセウス)」が月に着陸

2/23(金)
・ロシアのウクライナ侵攻から2年
・米国がロシアへの追加制裁を発表
・EUがロシアへの制裁第13弾のパッケージを発表
・国連安保理の外相級会合(ロシアのウクライナ侵攻を非難する共同声明を発出)(NY)
・米民主党のシューマー上院院内総務ら米議員団とウクライナのゼレンスキー大統領が会談(リビウ)
・ブリンケン国務長官がイスラエルによるヨルダン川西岸の入植活動は国際法に違反すると発言(ブエノスアイレス)
・スウェーデン・ハンガリー首脳会談(ブダペスト)

2/24(土)
・G7サミット(オンライン)
・イタリアのメローニ首相、カナダのトルドー首相、ベルギーのドゥクロー首相、EUのフォンデアライエン欧州委員長がキーウを訪問
・米英がフーシ派のイエメンの施設を攻撃
・米大統領選挙・共和党のサウスカロライナ州予備選(トランプ前大統領が勝利)
・IPEFのサプライチェーン協定が発効
・TSMCの熊本県の第1工場の開所式(菊陽町)

●サウスカロライナ州予備選

共和党のサウスカロライナ州予備選が開催されました。開票率98%時点での結果(得票率と獲得した代議員数)は以下のとおりでした。

1 ドナルド・トランプ  59.8% 44
2 ニッキー・ヘイリー  39.5% 6

トランプは20ポイントの差をつけて圧勝しました。以下の記事で予想したとおりの結果でしたが、ホームグラウンドで惨敗したにもかかわらず、ヘイリーは選挙戦を続ける意向を表明しました。

「ニューハンプシャー州予備選」(1/29)

今回の結果を踏まえ、ヘイリーの思惑を中心に、今後の展望を解説します。大統領選本選に関する最近の注目ポイントについてもコメントします(※メルマガで解説)。

●トランプの資金状況と中絶問題

トランプ前大統領の資金状況が思わしくないことが注目されています。1月末時点のトランプ陣営の手元資金が3,000万ドル(政治資金団体も含めると昨年末時点で7,000万ドル)だったのに対し、バイデン陣営の手元資金は5,600万ドル(政治資金団体も含めると1億3,000万ドル)に上りました。1月もトランプ陣営は支出が収入を上回ったのに対し、バイデン陣営は収入が支出を上回り、両陣営の差はさらに広がる見通しです。

トランプ自身も、先月、作家ジーン・キャロルがトランプに性的暴行を加えられ、その後の言動によって名誉を毀損されたとして損害賠償を請求した裁判で、8,330万ドルの支払いを命じる評決が言い渡されました。さらに今月、トランプ・オーガニゼーションの金融詐欺により3億5,490万ドルの罰金が科され、3年間の企業経営禁止等も命じられました。

また、これまでお伝えしてきたとおり、人工妊娠中絶をめぐる論争は大統領における最重要テーマの一つになっていますが、これについて先週、トランプが妊娠16週以後の中絶を全米で禁止すべきとの意向であることをNYタイムズが報じました。さらに、アラバマ州最高裁が凍結胚を州法上子供とみなされるとする判決を言い渡す(これを受けて州の病院は体外受精治療を停止)という動きがありました。これらの最近の動きが意味するところを解説します(※メルマガで解説)。

●イスラエルのガザ政策

イスラエルのネタニヤフ政権が国際社会による一方的なパレスチナ国家承認を拒否するとの決定を宣言し、これを国会が支持しました(120人中99人が賛成)。また、ネタニヤフ首相はガザの統治方針をまとめた文書を戦時内閣に提示しました。

ガザでの戦闘については、戦時内閣のメンバーであるガンツ前国防相は、ハマスが人質全員を3月10日までに解放しなければ最南部ラファへの侵攻を開始すると発言しました。

こうした動きを踏まえ、イスラエルのガザ政策の展望についてコメントします(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※つなぎ予算の期限、ウクライナ支援など。メルマガで解説。)

※ロシアのウクライナ侵攻2年、中国による台湾の観光船への立ち入り検査についてもコメントしたかったのですが、長くなってしまったので、次回以降に見て取り上げます。

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今週の一冊
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お勧めの本、印象に残った本をご紹介します。最近読んだものが多くなると思いますが、昔読んだもので思い出深かったものも適宜取り上げます。ジャンルにはこだわらず、リクエストがあればそれも参考にします。調子が出てきたら映画やドラマなどにも広げたいと思っています(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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あとがき
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少し前に「ハマス」か「ハマース」かという表記のあり方がちょっとした論争になったようでした。これについては私は立ち入る気はないのですが、ただ日本のメディアが長音符を省く傾向があることは気になっていました。たとえば、「マコーネル」を「マコネル」、「ペローシ」を「ペロシ」と書いたりすることです。これについては、私はずっと違和感をおぼえていました・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。 ]]> https://guccipost.co.jp/blog/jd/?feed=rss2&p=10754 0 今週の動き(2/18~24)ナワリヌイ死去、イスラエルとハマスの停戦交渉、トランプ裁判、インドネシア大統領選、スーパーボウル https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10742 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10742#comments Sun, 18 Feb 2024 15:00:00 +0000 JD https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10742 続きを読む]]> 大谷翔平山本由伸両選手のドジャーズ入団の話題が盛り上がっていますが、花巻東高の佐々木麟太郎選手のスタンフォード大進学のニュースにも驚きました。メジャーのみならず大学野球の段階から日本人が挑戦するとは(しかも全米トップクラスの名門大にフルスカラシップ)、その発想も含め、すごい時代になったものだと思います。

スタンフォードは私の母校でもあるのですが、タイガー・ウッズなど著名なアスリートを数多く輩出していることでも有名で、私も在学中にジムやゴルフコースなどスポーツ施設を利用していると、なんかすごいアスリートっぽい人がいて気分が高揚したり、タイガー・ウッズらもここにいたのかなあ・・などとミーハーな妄想を膨らませたりしたものです。そういうわけで佐々木選手には一方的に親近感をおぼえているのですが(笑)、これからの活躍が楽しみです。

今週から「今週の一冊」「近況報告」という新コーナーを始めました。内容がこれまで以上に盛り沢山になってきたので、あらかじめ目次をお伝えします。

1.先週の動き
 ●ナワリヌイ死去
 ●イスラエルとハマスの停戦交渉
 ●トランプ裁判
 ●インドネシア大統領選
2.今週の動き
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき

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先週の動き
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2/11(日)
・米・イスラエル首脳電話会談
・バイデン大統領がTikTokのアカウントを開設
・オースティン国防長官がウォルター・リード軍医療センターに再入院
・ロシア軍がスペースXの通信衛星網「スターリンク」を使っていることを確認したとウクライナ国防省情報総局が発表
・フィンランド大統領選挙決選投票(ストゥブ元首相が勝利)
・スーパーボウル(ラスベガス)

2/12(月)
・米・ヨルダン首脳会談(ワシントンDC)
・トランプ前大統領が21年1月の連邦議事堂襲撃事件に関するトランプ前大統領の起訴について同前大統領の主張する大統領の免責特権の適用を否定するワシントンDCの連邦控訴裁の判決の仮差し止めを最高裁に要請
・イスラエル軍がガザ最南部ラファでハマスが拘束していた人質2人を救出したと発表
・太平洋・島サミット閣僚会合(フィジー)

2/13(火)
・米国のバーンズCIA長官、イスラエルのモサドのバルネア長官、エジプト総合情報庁のカメル長官、カタールのムハンマド首相がガザの戦闘休止案について協議(パリ)
・オースティン国防長官がウォルター・リード軍医療センターから退院
・米上院がウクライナ支援、イスラエルへの安全保障支援、インド太平洋パートナーへの支援を含む953億4,000万ドルの支出法案を可決
・米下院がマヨルカス国土安全保障長官の弾劾決議案を可決
・米連邦下院のNY州選挙区の補選(民主党のトム・スオッツィ元下院議員が勝利)
・ロシア内務省がエストニアのカラス首相を含むバルト3国の政府高官を指名手配
・IEA閣僚理事会(パリ、~14日)

2/14(水)
・米下院情報特別委員会のマイク・ターナー委員長(共和党)が「国家安全保障上の深刻な脅威」を警告する声明を発表(ロシアの衛星の軍事能力に関する情報との報道)
・NY州地裁がトランプ前大統領の不倫の口止め料支払いに関する業務記録の改竄容疑の事件の公判を3月25日から開始すると決定
・イスラエル首相府がガザの戦闘休止についてハマスから新たな提案を受け取らなかったと表明
・イスラエル軍がレバノン南部で大規模な空爆を開始
・トルコ・エジプト首脳会談(カイロ)
・ウクライナ軍がクリミア半島南部アルプカ沖の黒海でロシアの大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を撃沈したと発表
・北朝鮮が日本海上で巡航ミサイル数発を発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・韓国とキューバが外交関係を樹立
・インドネシア大統領選挙(プラボウォ国防相が勝利)
・パリの控訴裁がサルコジ元大統領に選挙法違反で禁錮1年の有罪判決

2/15(木)
・NATO国防相会合(ブリュッセル)
・英下院の補選(与党・保守党が2選挙区で敗北)
・北朝鮮の金与正・朝鮮労働党副部長が岸田首相の訪朝に言及する談話を発表

2/16(金)
・ミュンヘン安全保障会議(ミュンヘン、~18日)
・米中、英中外相会談(同)
・ワイス特別検察官がバイデン大統領とハンター・バイデンの汚職疑惑に関するFBIの情報提供者アレクサンダー・スミルノフを虚偽証言等の容疑で起訴
・NY州地裁がトランプ前大統領に対しトランプ・オーガニゼーションの金融詐欺により3億5,490万ドルの罰金、3年間の企業経営禁止等の判決
・米民主党のマンチン上院議員が大統領選への不出馬を表明
・中国共産党中央対外連絡部の劉建超部長とロシアの与党「統一ロシア」のメドベージェフ党首が会談(ロシア)
・ロシアの反政府活動家ナワリヌイが死亡したとロシア当局が発表
・独・ウクライナ首脳会談(ベルリン)
・仏・ウクライナ首脳会談(パリ)
・ウクライナ軍がドネツク州のアウディーイウカからの撤退を発表
・イスラエル軍がガザ南部ハンユニスのナセル病院に突入

2/17(土)
・G7外相会合(ミュンヘン)
・アフリカ連合(AU)首脳会議(アディスアベバ、~18日)

●ナワリヌイ死去

ロシアの著名な反政府活動家であるアレクセイ・ナワリヌイが死亡したとロシア当局が発表しました。散歩のあと気分が悪くなり、医師が蘇生措置を行ったが死亡が確認されたとのこと。47歳でした。

長年にわたりプーチン大統領を批判し続けた活動家の突然の死去は国内外に衝撃を与えました。その意義と今後の展望についてコメントします。

また、ロシアをめぐっては、米下院情報特別委員会のマイク・ターナー委員長(共和党)が「国家安全保障上の深刻な脅威」を警告し、バイデン政権に機密情報の解除を求める異例の声明を発表しました。ターナーの警告はロシアの宇宙での軍事能力に関するものであり、核兵器を利用した対衛星システムの可能性もあるとメディアは報じています。この件についてもコメントします(※メルマガで解説)

●イスラエルとハマスの停戦交渉

イスラエルとハマスの停戦交渉は難航を続けています。先週、米国、イスラエル、エジプト、カタールの情報機関トップが再びカイロで協議を行いましたが、新たな進展はみられませんでした。

ネタニヤフ首相はハマスから新たな提案を受け取らなかったと表明し、イスラエル軍はガザ最南部のラファに侵攻する構えを見せています。イスラエル軍はレバノン南部で大規模な空爆も開始しました。

こうした動きを踏まえ、ガザ戦争の最新の展望を解説します(※メルマガで解説)。

●トランプ裁判

トランプ前大統領がポルノ女優のストーミー・ダニエルズに不倫の口止め料を支払い、その事実を隠ぺいするため業務記録を改竄した容疑で起訴された事件について、NY州の裁判所が3月25日から公判を開始すると決定しました。

トランプは自ら裁判所に出廷し、裁判の却下か延期を求めていましたが、マーシャン判事はその請求を退けました。米国の元大統領が初めて刑事裁判で法廷に立つことになります。

トランプの刑事裁判は4件あります。以下の記事でそれぞれの事件の意義と展望について解説しましたが、今回の動きを含め、最新の状況を踏まえてあらためて解説します(※メルマガで解説)。

「2024年の展望(1)」(1/7)

●インドネシア大統領選挙

インドネシアで大統領選挙が実施されました。民間調査機関の開票速報によれば、プラボウォ・スビアント国防相が約58%の票を獲得し、勝利を宣言しました。

最終結果はまだ明らかになっていませんが、6月に予定される決選投票を待たずにプラボウォが当選を決める可能性が高い状況です。前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおりの展開でした。

「インドネシア大統領選挙」(2/12)
 
次期大統領は10月20日に就任する予定です。今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※メルマガで解説。)

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今週の一冊
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お勧めの本、印象に残った本をご紹介したいと思います。最近読んだものが多くなると思いますが、昔読んだもので思い出深かったものも適宜取り上げる予定です。ジャンルにはこだわらず、リクエストがあればそれも参考にします。調子が出てきたら映画やドラマなどにも広げてみたいと思っています(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書いてみます。どこまで面白いことが書けるか分かりませんが(汗)、まずはやってみようと思います(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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あとがき
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Best 2024 Super Bowl commercials: All 59 ranked according to USA TODAY Ad Meter(2月12日付USA Today)

スーパーボウルは前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおり、テイラー・スウィフトの観戦が大きな話題になりましたが、恋人のトラビス・ケルシーが所属するカンザスシティ・チーフスが勝利。試合後に二人が抱き合って喜ぶというまさにドラマのエンディングのような光景になりました・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

「あとがき」(2/5) ]]> https://guccipost.co.jp/blog/jd/?feed=rss2&p=10742 0 メルマガのご紹介 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10296 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10296#comments Thu, 15 Feb 2024 15:00:00 +0000 磯部副編集長 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10296 続きを読む]]>

こんにちは、メルマガ「世界情勢ブリーフィング」を執筆しているJDです。

ぐっちーさんかんべえ(吉崎達彦)さんとはもう20年近くの付き合いになります。お二人に初めて会ったとき、私は外務省で仕事をしていました。その後、外資系企業等で、海外でのビジネスリスクや各国の政治経済動向に関する分析に従事しました。

現在は、執筆、講演、企業のアドバイザー活動や、学術的な研究活動を行っています。論文、著書、メディア出演は多数あります。

米国のスタンフォード大学院を修了し(国際政治学)、米国、中国、英国で数年間勤務したことがあり、英語、中国語、スペイン語ができます。頻繁に現地調査を行っており、これまで70か国以上を訪問しています。世界各地に政府関係者、研究者等の友人がおり、日常的に連絡をとっています。

世間には誤った情報、ミスリーディングな分析、知ったかぶりな論評があふれています。その状況を残念に思ったことがブログとメルマガを書き始めたきっかけでした。

「世界情勢ブリーフィング」では、学問的・専門的知見と最新の情報(ニュースのみならずインサイダーの知見含む)の両方に基づいた総合的な分析をお伝えしています。

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今週の動き(2/11~17)ザルジニー解任、プーチンインタビュー、トランプの免責特権と出馬資格、バイデン不起訴、パキスタン選挙、インドネシア大統領選 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10737 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10737#comments Sun, 11 Feb 2024 15:00:00 +0000 JD https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10737 続きを読む]]> 小澤征爾さんの訃報がありました。ずいぶん昔ですが、恵比寿のレストランで偶然に席が隣になったことがありました(帯状疱疹のため眼帯をつけておられた時期です)。このお店があったエリアにはぐっちーさんと何度も飲んだことがあり、その頃の思い出も蘇りました。

また自伝である『ボクの音楽武者修行』は、海外に挑戦する若者の青春を描いた名作であり、小田実の『なんでも見てやろう』、藤原正彦の『若き数学者のアメリカ』、立花隆の『青春漂流』、沢木耕太郎の『深夜特急』と並んで、学生時代の私に大きな影響を与えた一冊でした。ご冥福をお祈りします。

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先週の動き
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2/4(日)
・米上院の民主党と共和党が国境対策、ウクライナ・イスラエル支援を含む緊急予算案で合意
・イラクの親イラン武装勢力「イラクのイスラム抵抗運動」がシリアのデリゾール県の米軍基地をドローンで攻撃したとの声明
・エルサルバドル大統領選挙(ブケレ大統領が再選)
・ナミビアのガインゴブ大統領が死去
・グラミー賞授賞式(LA)

2/5(月)
・ブリンケン国務長官とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会談(リヤド)
・中国北京市の第2中級人民法院が中国系豪州人作家の楊恒均(ヤン・ヘンジュン)氏にスパイ罪で執行猶予2年付の死刑判決
・中国湖南省常徳市の中級人民法院が招商銀行の田恵宇前頭取に収賄罪等で執行猶予2年付の死刑判決
・ソウル中央地裁がサムスン電子の李在鎔会長に資本市場法違反等の容疑について無罪判決
・日伊首脳会談(東京)

2/6(火)
・ブリンケン国務長官とエジプトのシシ大統領が会談(カイロ)
・ブリンケン国務長官とカタールのムハンマド首相が会談(ドーハ)
・米上院がNSCのキャンベル・インド太平洋調整官の国務副長官就任を承認
・米下院がイスラエル支援法案を否決
・米下院がマヨルカス国土安全保障長官の弾劾決議案を否決
・米大統領選挙・ネバダ州予備選(民主党はバイデン大統領が勝利、共和党は「該当者なし」が最多)
・米ワシントンDCの連邦控訴裁判所が21年1月の連邦議事堂襲撃事件に関するトランプ前大統領の起訴について同前大統領の主張する大統領の免責特権の適用を否定する判決
・中韓外相電話会談
・ハマスが米国、イスラエル、エジプト、カタールの4か国から提案された戦闘休止案に返答したと表明
・チリのピニェラ前大統領がヘリコプター事故で死去

2/7(水)
・ブリンケン国務長官がイスラエルのネタニヤフ首相、ガラント国防相と会談(テルアビブ)
・イスラエルのネタニヤフ首相がハマスのガザの戦闘休止案を拒否する意向を表明
・サウジがイスラエルとの国交正常化の条件(パレスチナ独立国家の承認等)に関する声明を発表
・米中央軍がイラクで親イラン武装勢力「カタイブ・ヒズボラ」の司令官を殺害したと発表
・米上院が国境警備強化法案(ウクライナとイスラエルへの支援含む)を否決
・米民主党のマリアン・ウィリアムソンが大統領選からの撤退を表明
・中国国務院が中国証券監督管理委員会の易会満主席の退任(呉清・上海市共産党委員会副書記が後任)を発表
・ロシア軍がキーウを含むウクライナ各地に大規模攻撃
・ロシアの23年の実質GDP成長率の発表(前年比+3.6%)
・スウェーデンの検察が22年9月のノルドストリームの爆発に関する捜査を中止
・アゼルバイジャン大統領選挙(アリエフ大統領が5選)
・パキスタンのバルチスタン州の選挙事務所で爆発

2/8(木)
・バイデン大統領の機密文書持ち出し問題についてハー特別検察官が同大統領を起訴しないと結論づけた報告書を発表
・パラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島の首脳が米上院の与野党指導部や上院歳出委員会に経済支援の遅れへの懸念を表明する共同書簡を送ったとミクロネシア連邦が発表
・米大統領選挙・共和党のネバダ州、米領バージン諸島党員集会(トランプ前大統領が勝利)
・米連邦最高裁がトランプ前大統領のコロラド州での大統領選の共和党予備選への立候補資格について口頭弁論(ワシントンDC)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がザルジニー総司令官の解任(シルスキー陸軍司令官が後任)を発表
・ロシアのプーチン大統領に対するタッカー・カールソンによるインタビューが公開
・ロシア中央選挙管理委員会がボリス・ナデジディン元下院議員の大統領選への登録を認めない決定
・中ロ首脳電話会談
・朝鮮人民軍創建日
・パキスタン総選挙
・日・ケニア首脳会談(東京)

2/9(金)
・米独首脳会談(ワシントンDC)
・韓国の新党「改革新党」「新しい未来」を含む4つの政治グループが新党結成を発表
・イスラエルのネタニヤフ首相がガザ最南部ラファへの地上侵攻に向けてイスラエル軍に住民退避とハマスの壊滅を両立する計画の提出を指示

2/10(土)
・中国の春節(休暇は9~15日)

●ザルジニー総司令官の解任

ウクライナのゼレンスキー大統領が同国軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官を解任しました。後任にはオレクサンドル・シルスキー陸軍司令官を任命しました。

ゼレンスキー政権は、過去数か月の間に大規模な人事異動を活発に行ってきましたが、その中でも今回のザルジニーの解任は、間違いなく最もインパクトが大きいものです。その意義と今後の展望についてコメントします(※メルマガで解説)。

●タッカー・カールソンのプーチンインタビュー

元Foxの人気アンカーで、現在はX(旧ツイッター)上で「タッカー」という自前の番組をホストしているタッカー・カールソンがモスクワを訪問し、プーチン大統領へのインタビューを行いました。

タッカーのインタビューは、ロシアのウクライナ侵攻後、プーチンが西側の記者からの取材に応じる初めての機会になりました。その意義についてコメントします(※メルマガで解説)。

●トランプの免責特権と大統領選出馬資格

ワシントンDCの連邦控訴裁判所が21年1月の連邦議事堂襲撃事件に関するトランプ前大統領の起訴について、同前大統領の主張する大統領の免責特権の適用を否定する判決を言い渡しました。以下の記事で述べたとおりの展開でした。

「トランプの予備選出馬禁止判決」(23/12/25)
 
また、連邦最高裁がトランプのコロラド州での大統領選の共和党予備選への立候補資格について口頭弁論を開きました。これについては以下の記事で見通しを述べており、今のところその想定に従った展開となっています。

「トランプの予備選出馬禁止判決の最高裁審理」(1/9)
 
これら二つの裁判について、今後注目すべきポイントをあらためて解説します(※メルマガで解説)。

●バイデンの不起訴

バイデン大統領の機密文書持ち出し問題について(以下の記事参照)、ロバート・ハー特別検察官が刑事訴追しないと結論づけた報告書を発表しました。不起訴の理由は、バイデンには記憶力について重大な問題があり、陪審員に対して「思いやりと善意があり、記憶力に劣る高齢男性」という印象を与えることになり、故意の立証は期待できないというものでした。

「バイデンの機密文書持ち出し」(23/1/16)

「バイデンの機密文書持ち出し」(23/1/30)
 
報告書が発表されると、バイデンは急遽記者会見を開き、「私の記憶力に問題はない」として反論しました。特に自分の長男ボーがいつ死んだのか思い出すのに苦労したという指摘に対しては、「正直言って、お前らの知ったことかと思った」「(息子が)いつ亡くなったかなど、誰かに思い出させてもらう必要などまったくない」として、怒りをあらわにしました。

ところが、その記者会見で、バイデンはガザ情勢について説明した際、「メキシコのシシ大統領」と発言し、エジプトとメキシコを混同しました。これは記憶障害というより単なる言い間違いでしょうが、それにしても大事な場面で恥の上塗りという事態になってしまいました。

今回の不起訴の意義とバイデンの能力をめぐる議論についてコメントします(※メルマガで解説)。

●パキスタン総選挙

パキスタンで総選挙(下院、定数336)が行われました。まだ最終結果は判明していませんが、2月10日時点では、イムラン・カーン元首相率いる野党パキスタン正義運動(PTI)の支持を受けた無所属候補が最多(100)、ナワーズ・シャリフ元首相率いる与党イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)が2位(71)、パキスタン人民党(PPP)が3位(54)となっています。

前回の記事(以下のリンク参照)で選挙の見通しをお伝えしましたが、PTIがこれだけの議席を獲得するのは完全に予想外でした。ただし、いずれの勢力も過半数を獲れないことは予想の範囲内でした。

「パキスタン総選挙」(2/5)

PTI陣営は収監されているカーンの生成AI動画を公表し、勝利を宣言しました。一方、シャリフはPTIの支持を受けた候補が無所属であることを念頭に、自党が最大政党であると主張し、連立政権の準備に入ると発表しました。

今回の選挙の意義と今後の展望を解説します(※メルマガで解説)

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今週の動き
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(※インドネシア大統領選挙など。メルマガで解説。)

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あとがき
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『不適切にもほどがある!』(TBS)

いや、これは最高に面白いドラマですね。毎回、爆笑しながら見ています。しかし、私のようにまだ昭和の頃をおぼえている人にはヒットするにしても、平成・令和世代がどこまで理解できるのだろうかという気もしますが・・異世界ものを見るようなノリで楽しめるのでしょうか(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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今週の動き(2/4~10)米国の親イラン武装勢力への報復、イスラエルとハマスの停戦交渉、EUのロシア凍結資産活用、パキスタン選挙、テイラー・スウィフト https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10733 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10733#comments Sun, 04 Feb 2024 15:00:00 +0000 JD https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=10733 続きを読む]]> もう2月になりました。早いですね。新年早々から、国内外でも自分の仕事でも色々なことがありすぎて、あっというまに時間が過ぎてしまった気がします。先日、オンラインサロンの新年懇親会があり、そこでも話したのですが、これから新たなプロジェクトを色々始める予定なので、どんどん動いていきたいと思っています。

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先週の動き
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1/28(日)
・ヨルダンのシリアとの国境地帯にある米軍基地がドローンによる攻撃を受け、米兵3人が死亡、41人が負傷
・米国のバーンズCIA長官、イスラエルのモサドのバルネア長官、エジプト総合情報庁のカメル長官、カタールのムハンマド首相がガザの戦闘休止案について協議(パリ)
・北朝鮮が日本海に向けて巡航ミサイルを発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・ロシア・ベラルーシ首脳会談(サンクトペテルブルク)
・フィンランド大統領選挙(1位ストゥブ元首相、2位ハービスト前外相、2/11に決選投票)
・ASEAN外相会議(ラオス・ルアンパバーン、~29日)
・ブータンでトブゲイ首相が就任

1/29(火)
・中国の孫衛東外務次官とウクライナのリャビキン駐中国大使が会談(北京)

1/30(火)
・サリバン大統領補佐官とカタールのムハンマド首相が会談(ワシントンDC)
・米中のフェンタニル対策に関する作業部会(北京)
・FOMC(~31日)
・香港の高等法院が中国恒大集団(エバーグランデ・グループ)に清算命令
・北朝鮮が日本海に向けて巡航ミサイルを発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・イラクの親イランの武装勢力「カタイブ・ヒズボラ」が米軍への軍事活動を停止するとの声明を発表
・ハマスが米国、イスラエル、エジプト、カタールの4か国から提案された戦闘休止案を受け取っており、検討しているとの声明を発表
・ウクライナのゼレンスキー大統領がザルジニー総司令官の交代を準備しているとの報道
・金杉駐中国大使が反スパイ法違反容疑で23年3月に拘束されたアステラス製薬の日本人男性社員と面会(北京)

1/31(水)
・ケリー気候変動問題担当特使の退任とジョン・ポデスタ大統領上級顧問(クリーンエネルギー担当)の就任が発表
・米下院が減税法案を可決
・トランプ前大統領と全米トラック運転手組合(チームスターズ)執行部が会談(ワシントンDC)
・FOMC最終日(FF金利の誘導目標を据え置き(5.25~5.5%))
・中ロ国防相会談(オンライン)
・台湾の立法院が国民党の韓国瑜・前高雄市長を立法院長に選出
・ロシアとウクライナが195人の捕虜交換を実施
・タイ憲法裁が前進党の不敬罪改正の公約は国家転覆を意図しており違憲との判決
・ミャンマー国軍が非常事態宣言を延長
・マレーシア新国王の即位式

2/1(木)
・バイデン大統領がヨルダン川西岸でパレスチナ人住民への暴力に関与したユダヤ人入植者らに制裁を科すための大統領令に署名(国務省が入植者4人への制裁を発表)
・バイデン大統領がミシガン州で全米自動車労組(UAW)の集会に出席
・EU臨時首脳会議(500億ユーロのウクライナ支援、制裁で凍結しているロシア中銀の資産をウクライナ支援に活用する方針で一致)(ブリュッセル)
・ウクライナ軍がクリミア半島でロシア黒海艦隊のミサイル艇イワノベツを撃沈したと発表
・OPECプラス合同閣僚監視委員会(JMMC)(オンライン)

2/2(金)
・米国がイラクとシリアでイランの革命防衛隊のコッズ・フォース、カタイブ・ヒズボラ等の施設への空爆を始めたと発表
・北朝鮮が黄海に向けて巡航ミサイルを発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・ドイツで24年度予算が成立
・トルコ中銀のエルカン総裁が辞任

2/3(土)
・米英軍がイエメンのフーシ派の関連施設を攻撃
・米大統領選挙・民主党サウスカロライナ州予備選(バイデン大統領が勝利)
・英領北アイルランドの議会がシン・フェイン党のミシェル・オニール副党首を自治政府首相に選出

●米国の親イラン武装勢力への報復攻撃

ヨルダン北東部のシリアとの国境に近い米軍基地「タワー22」がドローンによる攻撃を受け、米兵3人が死亡、41人が負傷しました。イラクの親イラン武装勢力を統括する「イラクのイスラム抵抗運動」(「カタイブ・ヒズボラ」はその中で最も有力な勢力)が実行声明を発表しましたが、イランは関与を否定しました。

これを受け、米国はイラクとシリアで活動するイランのイスラム革命防衛隊コッズ・フォースやカタイブ・ヒズボラをはじめとする親イラン武装勢力への空爆を始めたと発表しました。イラクとシリアの7か所にある85以上の標的に対して攻撃を加えたとしています。

ガザ戦争以降、シリアとイラクの親イラン武装勢力がイラクとヨルダンにある米軍施設への攻撃を強め、米軍が報復攻撃を行ってきたことはこれまでもお伝えしてきましたが、米兵の死者が発生し、米国が革命防衛隊をターゲットにしたことは新たな動きでした。

今回の米国の報復攻撃の意義と今後の展望を解説します。米国の国内政治に与える影響についてもコメントします(※メルマガで解説)。

●イスラエルとハマスの停戦交渉

イスラエルとハマスのガザにおける戦闘の休止と人質解放に向けた動きが活発化してきました。米国のバーンズCIA長官、イスラエルのモサドのバルネア長官、エジプト総合情報庁のカメル長官、カタールのムハンマド首相がパリで協議を行い、戦闘休止案を作成。これをハマスに提示し、ハマスが検討を行っていることが明らかになりました。

4か国の提案は3段階に分かれているとされています。第1段階では6週間の戦闘休止と高齢者、民間人女性、子ども、負傷者の解放、ガザへの食料・医薬品の提供再開の実施、第2段階では女性イスラエル兵や男性新兵の解放、ガザへの支援物資の提供拡大、公共サービスの再開、第3段階ではパレスチナ人囚人の解放と引き換えにイスラエル軍兵士の遺体が移送されるというものです。

一方、バイデン大統領は、ヨルダン川西岸でパレスチナ人住民への暴力に関与したユダヤ人入植者らに制裁を科すための大統領令に署名し、国務省が入植者4人への制裁を発表しました。今週、ブリンケン国務長官はガザ戦争が始まってから5回目となる中東(イスラエル、パレスチナ自治区、サウジ、エジプト、カタール)訪問を行います。

これらの最新の動きを踏まえ、ガザ戦争の今後の展望を解説します。ネタニヤフ政権の今後や米国政治に与える影響についてもコメントします(※メルマガで解説)。

●EUのロシア凍結資産の活用

EU臨時首脳会議が開催され、ウクライナに対する今後4年間で500億ユーロの資金支援について27すべての加盟国が合意しました。昨年12月の首脳会議ではハンガリーの反対によって見送られたものですが、今回合意に至りました。以下の記事で述べたとおりの展開でした。

「ウクライナのEU加盟交渉開始と欧州のウクライナ支援」(23/12/18)

さらに、制裁によって凍結されたロシア中銀の資産から得た収益をウクライナ支援に活用する方針が合意されました。米欧は約3,000億ユーロのロシアの外貨準備を凍結していますが、その3分の2はEU域内にあり、その多くを保管する決済機関「ユーロクリア」は凍結されたロシア資産からの利子収入は約52億ユーロに上ると発表していました。

これとは別に、バイデン政権はロシア資産の全面的な差し押さえに向けて動こうとしています。今回のEUの合意の意義と米国との関係を含めた今後の展望についてコメントします(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※パキスタン総選挙など。メルマガで解説。)

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あとがき
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「テイラーさんは恋人の応援に間に合う」 在米大使館が異例の声明(2月3日付毎日新聞)

私も昔勤務していた在米国日本大使館の異例の声明。これはおそらく大使の考えが強く反映したものでしょうね。というのも・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。 ]]> https://guccipost.co.jp/blog/jd/?feed=rss2&p=10733 0