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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2016/06/22 09:58  | マーケット |  コメント(9)

ドナルド・トランプとBrexit


前にも書きましたが、現象的には良く似ているのですが、方や大統領になるのはどう見てもあり得ないし、ただBrexit はひょっとするとひょっとする、という事態になっています。まさかイギリスの離脱が真面目に議論されるとも思っていなかった私にはちょっとびっくりだ、と書きました。

トランプについては共和党の支持層が 白人、おじさん、貧困層に偏っているだけで、女性の人口が半分あって、マイノリティーはほぼすべて民主党を支持していることからして、大統領は無理、と半年前から書いていて、これは訂正の必要はありません。いよいよ共和党内部でも支持する人がいなくなってきたので、ランドスライド的にクリントン候補が勝つでしょう。人気ないですけどね(笑)。

イギリスの方はもうすぐ結果がでますが、これも繰り返しますが、どちらになってもあまり影響はない。むしろかなり拮抗する、というそのこと自体が政治的にも経済的にも不安定さが増していき、ますます投資しにくい地域になることは否めません。どちらが損をするか、と言えばむしろ大陸側だろう、というのが大勢の見方でしょう。特に金融面ではそうなりますね。仮に離脱となるとダメージを受けるのはどうみても大陸側でしょうね。いずれにせよ、不安定さ、という点は否定できず、ますます「危険地域」に認定されてしまうのは致し方ないところでしょうか。

日本のおじさんたちは移民が悪い、とかマイノリティーが悪いとかだれかにも文句をつけるところがないので、どうやら若者と若い女性にターゲットを絞って難癖をつけ始めています。もう相手にしないほうがいいと思いますけど、政治家の大多数がそういうおじさんなので、もう、いかんですな(笑)。

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9 comments on “ドナルド・トランプとBrexit
  1. パードゥン より
    EUは、離脱の場合の手順を用意してるに

     日本の1%は手順を明示しませんね。   原発爆発の時もそうでしたが
    規制委員会の親分が”ありえません”と菅さんに説明している最中の水素爆発で
    アワワとか言っても手順書なし。  
    ありえませんで終わらず一応手順は用意してくれないと現場や庶民が困る     
     ベルドンさんの言う丁半博打だし、イギリスの海賊の血が騒いでしょうがない
    ようだから手順だけでも発表してくれると庶民は安心
    恐らく一進一退の発表で、池上さんとかテレビ解説するのか?

     庶民試案としては
    24日(金)ご前中で為替と株式市場は停止
          午後は、暗殺された議員への黙祷後、開票状況を見る
     夜半、離脱の場合は、政府日銀が全力で必要通貨供給を発表
     財務省も急激な円高については、直接介入も辞さないと発表
    25日(土) 月曜のマーケットについて、24日欧米の最終状況をみて
     アメリカ市場に名誉を与えるか判断して閉鎖を発表
    26日(日) 経団連とイギリスを拠点する企業経営者を集めて協議
    27日(月) 首相から今後2年間の移行期間について、イギリスからEUへの
      一部企業移転支援について発表

    とかでどうですか?

     日産とか古くから駐在企業や、日立など最近インラフ輸出でイギリス拠点を
    構築してきた企業の株は厳しい対応になる?  
    損ばかりしてる野村とか日本の金融関連はこれを機会に世界から撤退したほうが
    安全かも(笑) 戦後ずっと国内の利益を海外進出する度に吐き出して撤退
    グッチーも外資時代にかなり鴨にさせてもらった?(笑)

  2. dowahaha より
    トランプ大統領?

    前から言ってる
    有り得ん(笑)

    大統領候補もアヤシイと見ていますわ
    コイツを大統領候補にしたら共和党自体がお馬鹿政党だわな

    ただ、他にタマが無いのでな
    これはどうなるか・・・

    ただヒラリー婆が大統領になる事もエエ事とは言えん
    米国の行く末に暗雲ですわ

    イエレン婆
    相変わらずおとぼけ(笑)
    利上げなんぞする気もないくせに
    2回どころか1回もネエんじゃないか?

  3. 只野主任 より
    おじさん達って、団塊の世代のこと?(笑)

    一番生存競争が厳しかったこの世代、左翼・大学闘争などで、頭はともかく生命力だけは強かったと思いますが、ぐっちーが闘う相手としてもなかなか手強いのでは?。俺たち良いことなかったと言い、手法としてすぐ他に体当りしそうですが・・欧米か、じゃなく中国か(笑)。対中国で頑張ってほしい人達か。上下の世代からも胡散臭く白い目で見られていた気がしますが、いよいよ最上位に上ってきましたがどういう世代なんですかね。米国でもトランプを支持しているのもこのベビーブーマー世代なんですかね。英国でもEU離脱派はこの世代?。どうもこの世代、世界的に分析する必要があるのかな(笑)。面白いコメント続出だろうな。

  4. 二宮 より
    がらがらぽん

    いやはや何が起こるのか、見当がつかないことは無いのでしょうが
    変化のスピードが月や週単位でどんどん加速している気がします。

    いまさらですがテスラ社のニュースなどちゃんと読みました。
    カリスマ起業家の作った会社がトヨタをひっくり返しかねないとか、
    パナソニックが蓄電池でその下請けに入るんじゃないかとか、
    大スポンサー様に都合の悪いニュースは積極的に報道もされないのでしょうね。
    気づけば黒船はすぐそこに。

    既存のルールがあちこちでひっくり返されそうで恐怖心がありつつ、ある種の高揚感もあり何ともいえません。
    呼応するように今度はブロックチェーン?
    何にせよ前のめりで対応していきたいですね。

  5. 那須の山奥の兄ちゃん より
    ひさしぶりに

    大東京にくると、暑くてかなわん
    さっさと帰りたい・・・

    本当にイギリスが離脱したら民主主義の根幹にかかわる自体だね。
    日本が憲法改正できないことと比べてもシャレにならない事態だわ。

    でも、6/23ですべて結果が出ると思うアホが多くて笑ってしまう。
    本当に離脱するのは1-3年後なのになんで大騒ぎなのだろう。笑。

  6. 下北のねこ より
    貧乏人の思考

    ぐっちーさんもJDさんも分析が凄いですね。
    先のことをきちんと書いてあるのが親切であり、それが分析の価値なんだよねって、素直に感心できます。

    以前、ぐっちーさんがBrexitのところで読み違えについて書かれてましたが、ぐっちーさんの考え方には良識のバイアスがかかってるんじゃないかなあって思うことがあります。

    私はグッチーポストの住人のみなさんと違って、頭悪いんで上手くかけないんですが、ぐっちーさんやグッチーポストのみなさんって、教育水準が高く、みんなとっても社会的貢献心が強いように感じますし、自然にそういうみなさんが集まっているように見えます。
    以前、トランプさんについて、知り合いのアメリカの人たちに聞いたところという話題出されてましたが、お知り合いも同じような傾向の人ばかりじゃないかなあってちょっと思いました。

    逆に貧乏で社会的不平等な立場にいて不満をいつも募らせて人たちについて鳥瞰はできるけど、感覚は感じられないだろうなって思います。
    Brexit(読み方わかんないけど)の問題、普通に考えれば貿易や金融の経済的合理性で、常識的にみれば巨大市場のEUからの離脱は損というのが当たり前ですが、貧乏人の感覚で見れば目の前の移民に、自分たちが働くことができるレベルの職を奪われる方が怖く感じるんじゃないでしょうか。

    ニトリにいけば中国人の店員さんいますし、田舎の縫製工場なんか外国人労働者多いですし、漁師さんや水産加工場にも外国から来てる人がいます。
    日本は別な理由ですが、イギリスは純粋に仕事の奪い合いになりかねない要素がありそうな感じを受けます。

    民族的アイデンティティーの問題も、何もなくてそれしか拠り所がないレベルになってしまってる可哀想な人、思っている以上にいたんだと思います。
    貧しさや、やること、できることがなにもないことって、暴力的な苛立ちを生みます。
    それに基づく間違った使命感と今の自分の生活全てを無にしたい衝動が、コックス下院議員へのテロになったんだろうなあと個人的には思います。

    ただ、あの事件でイギリスのかなりの人たち、特に生活水準が厳しい人たちは、コックス議員への同情だけでなく、自分の心を鏡を見るように考え方の間違いや醜さに気が付かされたと思います。

    かなり、話が逸れましたが、教育水準や所得水準や職業で生まれる階層が違う人とは思った以上に付き合いは生まれないというのが実感としてあります。考え方や行動に対する実感的理解や分析に必要な想像も生まれにくかったのかもしれませんね。と多分、コメント欄にいる中でいちばん勤労収入が低い可能性が高い私の感想です。

    もし目に前に核ボタンがあったら、それをネタに世界中の金とサンセバスチャンから美味しい料理を持ってこさせるのになあ。
    まずtotoBIG買おっと。

  7. 渡辺 より
    どっちが まともか

    クリントンは、夫婦揃って中国にべったりだそうで、私たちにとっては、トランプの方がいいのではないでしょうか。

  8. 東京人 より
    年金受給老人より

    下北のねこさん、good!

  9. 下北のねこ より
    君子豹変

    東京人さま、ありがとうございます。o(^▽^)o
    実生活では褒められることめったにないので、人さまから評価されると本当に嬉しいです。(=⌒▽⌒=)

    ただ、本当にすごいのは、状況の変化に応じて、判断を投票前に変えるグッチーさんの柔軟性です。一つ間違えば全てを失う投資の世界に生きている方ならではのところはあるんでしょうね。
    ベルドンさんの「気まぐれベルドン」にワニの涙という進化論についてのコラムがあるんですが、ビジネスの世界は適応していけたものだけが生き残る厳しい世界なんでしょうね。

    Brexitについては判断を変えて、トランプについてはそのまま自信をもって継続しているというのが全てなんでしょう。

    ぐっちーさんがトランプについて判断を変えれば、その時が日本にとって本当のリスクのスタートだと思います。
    ぐっちーさんの文章ではありませんが、いつだったかのAERAの日本国憲法についての特集の最後に、トランプが大統領に当選したら、日本は憲法第九条を自発的に変えざるを得なくなるだろうということが書いてありました。
    簡単にそうなるとは思いませんが、国民投票になれば、その時の国民の気分で結果が左右されるというのは今回のイギリスで証明されたような気がします。

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